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コミュニティワークの小さな種

数年以上前に、
私の一回限りの研修の受講者のお一人だった
臨床心理士の 圖子田 優子さんが、

その時の私の資料を参考に、
インドネシアで子育てのコミュニティづくりをしてくださった
ということで、思いがけず連絡を下さって、
8月末に自宅に来ていただいて、話が盛り上がりました。

今日は、その内容をうかがう日でした。
日本コミュニティ心理学会大会。

「海外在留邦人を取りまくコミュニティ支援の可能性
―ジャカルタマザーズクラブにおける母親の
心理的ウェルビーイングを高める取り組み―」
こちらにオンライン参加させていただきました。

私の研修内容を
実際に現場の子育て支援に適用して下さる方がいる光栄と、
それが海外であるという驚きと。

自分の蒔いた小さな種が、
気づかぬ間にどこかで芽を出して育っているということが、
あるのですね。

誰かがしたことは、
みんなそうして誰かにどこかでつながっているのだろうけれど、
それに気がつけることは少ないですね。
拾ってくださって、連絡を下さった圖子田さんに
感謝しています。

大きな力はない、んだけれど、
また、小さな種を、丁寧に、風に乗せたいなと思いました。
種って本当に小さいんですよね。
だけれど、
周りから力をもらって大きな実りをもたらしてくれます。

人参は、小さな種を数個、一緒に蒔かないと育ちません。
小さな種が同時多発的に蒔かれることが、
大事なんだっていうことを、教えてくれています。

※ 写真は、人参の種5粒、です。


※ あともう一点。

 共同発表者の錦織さんのご発表で、
「ニーズがない」ように見えるコミュニティ成員の潜在的ニーズをきちんと見出したという工夫が印象的でした。

行政が「ニーズがない」っていうとき、
実はニーズはあるのに見いだせていないだけ、
ということがほとんどですよね。

「社会的弱者のニーズは、見えないものである」

という真理を、きっちりと行政職員に伝えていくことは、
コミュニティワーカーの専門性だと、改めて、思いました。
(というか、地方行政の職員はコミュニティワークを学んでほしいです)

#コミュニティワーク #コミュニティ心理学 #ジャカルタマザーズクラブ #臨床心理士 #社会的弱者のニーズは見えない #子育て支援

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