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責任転嫁。

※貶める事が生業の部長の視点

盆倉部長は、
分かっていた。
いや、分かり始めていた。

自分の思い描いてきた企画が
具体的に形にされる中で、

この企画が
現実的ではない、
到底ビジネスには
なりそうにないことを。

しかし、感情の整理が出来ない。
長年の“想い”を簡単には消せない。

何よりも、納得がいかない。
思った通りにならないことが。

だから、アイツが悪い。

アイツが書面化して、
スケジュールや収支計画を出し、
現実的ではない
と言い出したんだから。

任せたのに、
どうしてアイツは
上手くやらないんだ!
(怒)

このままでは不愉快だ。
自分の心の中に思っていることを
(上手く行きそうにないことを)
任せると言って使っている
中西に言わせればいい。

それで、この企画が頓挫したら
アイツの責任なんだから。

今の中西なら、
反論出来ないだろう。
そんなに深く考えてないから。

ただ、
少し知恵が付きはじめたから
納得はさせられないかもしれない。

しかし、
俺は部長なんだ!
アイツなんて、
どうということはない。

アイツが無理だと言っている。
アイツが言っている。
私ではない。

アイツに言わせ、
アイツの“せい”にして、
自分自身の良心の呵責を
少なくすればいい。

せこい?
これは心の切り替えなんだ。

部長である
俺に楯突いた代償だ。

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