企画力アップVol.1〜企画は車のCMに学べ!

自動車メーカーのTV CMは企画の宝庫

企画力アップのコツは、理論よりも日常の実践にあり!

企画力を上げる4Rメソッドに、大枠を書きましたが、日常で企画力を高める事例をお伝えしましょう。

僕はもともと、HONDAで働いていました。
3.11の後、「軽自動車立ち上げ部隊を全員1つのフロアにまとめてしまおう!」という前代未聞の企画によって出来上がった、SKIというプロジェクトチームの1期生です。
この組織、非常に成果をあげて、日経ビジネスの「すごい組織」という特集で第2位に選出されたほどです。

そんな背景があるので、僕は今でも自動車メーカーのTV CMに、反応してしまいます。

自動車は、ものづくり大国日本の屋台骨。
HONDAにいた頃は、3年先の車の立ち上げに携わっていました。
かける時間も開発費も膨大。

そのため、造った車は売れてもらわないとヤバイ!!
と、言うことで、自動車メーカーのTV CMには、各メーカーの売るための工夫が注ぎ込まれています。

NISSANがヤバイ!

NISSAN。

2016年。
矢沢永吉氏を起用し、「技術の日産が、人生を面白くする。」とプロモーションをかけました。

「やっちゃえNISSAN!」

永ちゃんのこのセリフを聞くたびに…
「やっちまったな〜!NISSAN!」と感じた、自動車関係者は多いのでは?

三菱と手を組んで生み出した軽自動車Dayzが不発に終わり、セレナだけしか売れない。
製品力の遅れを、営業力で補ってる感が強いのに…
いきなり技術のNISSANと言われると…いやいや、それは言っちゃあかんやろとなります^^;

これ、企画てしては失敗です。

何が失敗かと言うと…
コピー/USPは、「真実+α」にしておかないと、誇大広告になって、お客様をがっかりさせてしまうから。

※USP=ユーエスピー、独自の強みのこと
お客様への究極の約束という定義が一番ベストですね。

つまり、USPに惹かれて来た人へ、しっかりと約束を果たして初めて、USPは働いたことになるんです!

例えば、
たった1錠飲むだけで体重が2kg落ちるサプリメント!ってのがあれば、バカ売れですよね。
けれど、実際にはそんなことありえない訳で…
こういうUSPで惹きつけておいて、ダマしてしまうと、リピーターは絶対につきません。
約束を破ってはいけないのです。

と、言うことで、
技術のNISSANというコピーは…言い過ぎ!
小手先でイメージアップを図った感があって、逆にイメージダウンになる、失敗企画でした。
とほほ…

セレナのスライドドアに4Rの視点!

2016年は失敗企画をやらかしたNISSANでしたが…
今年に入って売り出してるミニバンのセレナは言い切り口ですね。

セレナ・ハンズフリー編

これは、企画の4Rの問題解決法の視点ですね。
スライドドアって、子育て世代には便利な機能。
ただ、赤ちゃんを抱いていたり、大きな荷物を抱え両手がふさがっていると開けるのに一苦労。
まだ自動で開くだけましだけど…

これ、小さく思えるけど、立派な困りごとなんです。
解決してもらえたら、間違いなく嬉しい!

そんな中、ハンズフリードアは小さなイノベーションですよね。
ドアの下に足を差し入れるだけで、ドアが開くなんて…とっても便利。

部品メーカーとNISSANの連携で開発にこぎ着けたのでしょうが…
採用するには色々と議論があったはずです。
コスト面や、燃費の悪化等々。。
それでも、この技術をセレナのウリにすると決め、CMでも前面に押し出した!
この企画にはNISSANの覚悟を感じますね。

この機能、これから間違いなく、ミニバンのスタンダードになりますね。
ノアやステップワゴンにも、続々採用され、軽自動車にも適用されるはず。

そうすると、この技術での差別化は出来なくなるけど…
世界に先駆けて、量産車に採用した功績は残ります!

ハンズフリードアは、問題解決法を活かした、企画の成功例ですね✨

自動車は、企画の宝庫。
成功例も失敗例も学べます。

これからも要チェックです!!

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