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夏の風景を引き継ぐ

四連休はどこにも出かけずに、家でのんびりのnock3です。

子どもたちは夏休みに入り、毎日宿題をしたり、読書や工作をしたりで各々の自由な時間を満喫しているようです。来月は短いながらも私も夏休みが取れるので、その時は家族でカミさんの故郷、山形へ帰省しようと思っています。


今、私たち家族が住んでいるのは、私が生まれ育った場所です。私の家系は古くからこの場所に住み続けているようで、地域特有の風習も身近なイベントとして自然に受け入れています。昔ほど盛んではないけど、夏祭りや秋の収穫祭なんかも細々と続けられています。7月23日は、集落の北にある山の頂上に祀られる『愛宕神社』に御礼するため、山へ登る階段の途中に各戸で1つ提灯を上げます。

ここ数年は私の父か母が提灯を上げていましたが、今年は私と子どもたちで提灯を上げに行きました。子どもたちは初めての体験です。日が沈んだ頃に、4人でトコトコお山へ向かいます。



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道の突き当たりの山が『愛宕様』


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鳥居と苔むした階段


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わが家の提灯


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提灯はシンプルな仕組み


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田舎の3小僧


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鳥居から集落を見る



提灯は私の祖父が作ったものと聞いています。農家の長男で、農作業に必要な物は何でも自分で作っていた祖父。もう亡くなって20年近くが経ちますが、物静かで、身の回りのことは何でも自分でやっていた祖父は、今でも私の生き方のお手本です。



提灯を上げた翌日の今日、子どもたちと提灯を下げてきました。


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うちの提灯だけ残っていた


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朝から虫が気になる三兄弟


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魚も気になるよね~



昨日も今日も、近所の方々とすれ違い、お互い顔見知りな子どもたちは元気よく挨拶。何気ない触れ合いが子どもたちの心を育んでくれるように感じます。

私の地元には、他の地域に誇れるような大きな祭などはありません。でも、日常に溶け込んだ小さな風習、地域の方々とのささやかな交流は、子どもたちや孫たちの世代にも残っていて欲しいなーと思っています。

夏休みの始まり。祖父や父がやっていたのと同じように、自分の子どもたちと一緒に愛宕様へお参りに行けたこと。子どもたちはいつか忘れてしまうかもしれないけど、私は一生忘れたくないと思える出来事でした。


おわり


サポートいただけたら、デスクワーク、子守、加齢で傷んできた腰の鍼灸治療費にあてたいと思います。