少し前まで冬が大嫌いだった。

寒くて布団に入っても足が冷たくて寝られないし、
胃腸風邪は流行るし、
日が短くて気分も滅入るしで。

今の時期はまだいい。
クリスマスや正月への期待感で紛れる。

正月が終わって、そこから寒さMAXの2月を過ぎる頃まで、
ただひたすら寒さと胃腸風邪の恐怖に耐える日々だった。

でもここ最近は、
世間が抗ウイルス対策を心がけるようになったことで
ウイルス性の風邪があまり流行らなくなったり、

自分は自分で筋トレによる効果で
かつてよりもあまり寒さを感じなくなったりで、

冬を過ごす不安や不快感が緩和されたら、
ようやく冬という季節を美味しく味わえるようになった。

冬はいい。

朝なんか空気がパキッとしていて
気持ちがしゃんとする気がする。

午後３時頃になるともう日が落ち始めて早くも夕方の雰囲気で、
もう休んでいいんだよ、と労われている気がする。

お風呂が一番気持ちいいのも冬。

温かい紅茶やコーヒーやビスケットなどをお共に
デスクワークがはかどりそうなのも冬。
（実際にはかどるかどうかは別）

あたりが暗くなった公園で、仲間と秘密基地を作ったのも冬だった。

中学生の夜、しし座流星群に願いを込めたのも冬だった。

冬、最高。