テレビドラマが好きだ

テレビドラマが好きです。テレビドラマならなんでも好きというわけではなくて、『古畑任三郎』と『ケイゾク』が特別に好きです。同じ話を何度も観ます。仕事で疲れて帰ってきて、料理をしながらこのドラマを聞き流す時間が何よりも好きです。何よりもというのは言い過ぎかもしれませんが、疲れて帰ってきて、何も考えずに米を砥ぎ砥ぎ、野菜を切り切り、肉を焼き焼きしながら、聞き慣れたセリフやBGMに耳を任せる時間を、想像するだけで癒されます。良い香りのする美容院でヘッドスパが得意な美容師さんにシャンプーをしてもらったときくらい癒されます。

旦那さんには「同じドラマ何回も見て飽きないの?」と言われます。飽きません。私にとってこのドラマは音楽と同じなのです。音楽だって、好きな曲は何回も聴くでしょう。「あーここのギターソロ血が騒ぐ」とか「あーここのエッジボイスたまらない」とか「このライブの時のこのアレンジが絶妙に好き」とかで何回も同じ曲、同じライブ音源ばかり聴くこと、あるでしょう。それと同じです。

聞き流しすぎて感情こそ揺さぶられることは稀ですが、馴染みのあるキャラクターたちの、個性溢れるセリフの言い回しが、何度聴いても良いのです。

そういえば、実家にいた頃、父も同じドラマを何回も観ていました。『3年B組金八先生』とか『ビーチボーイズ』とか『水戸黄門』とか、あの頃やたら再放送していた気がするのは気のせいでしょうか。再放送があるたびに父は観ていた気がします。お父さんあるあるで、ソファーで横になって、観ているのか寝ているのかわからない感じで。血は争えないですな。

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