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子どもの言語習得の瞬間を感じた話

今日は息子が1歳になったばかりの頃、言語の習得ってこうやってしていくんだなぁと気づいた瞬間があったので、その時のお話を書きたいと思います。

我が家の息子は、発語がゆっくりめでした。
1歳になるかならないかくらいに初めてパパという単語が言える様になったくらいです。
決して遅くはないのですが、上の娘が生後8ヶ月頃から単語を発し始め、1歳の誕生日頃にはあーとー(ありがとう)、バイバイ、めんねー(ごめんね)などの挨拶をするようになっていたため、息子のおしゃべりはまだまだこれからかな〜という感じでした。

夫の赴任に帯同してすぐ、息子と一緒に娘を幼稚園に送迎するようになりました。
娘が通っていた幼稚園は幼稚園側が提携しているバス会社以外での送迎の場合、親の送迎が必須でした。
わたしは本当に車の運転が苦手で、外国で運転をするなんて絶対無理だと思っていたので、同じコンドミニアムから他のお友だちと乗合で現地のドライバーさんに送迎をお願いしていました。

毎日同じメンバーで中華系のおじいちゃんドライバーの運転する車で幼稚園に通うのですが、お友達の中に台湾出身のお母さんと中国の青島出身のお母さんがいました。
2人とも日本語がペラペラなので、わたしたち日本人と会話するときは日本語を使い、彼女たちとおじいちゃんドライバーが会話する時は中国語を使っていました。

彼女たちの子どもたちも中国語が話せたので、一時期子どもたちの間で中国語の挨拶がブームになりました。

谢谢、再见、早上好など、日本語話者の子どもたちはうれしそうに中国語の挨拶を覚えていきました。なんて贅沢な環境!

さて、その頃ようやく日本語でバイバイが言える様になったくらいの息子。
毎日姉たちが楽しそうに中国語で挨拶している様子を抱っこ紐の中からじっと伺っていました。

ある日、帰り際にいつもの様に再见〜!と元気いっぱいにお友だちに手を振る姉を見て、急に身を乗り出し、今まで聞いたことないくらいの大きな声でツァイチェーン!と叫んだのです。ぶんぶんと大きく手をふりながら。

びっくりしたのとおもしろかわいかったのとで、娘と2人で大爆笑してしまったのですが、息子本人はとても満足そうな様子でした。

再见を習得した息子は次の日からもうれしそうに叫んでいましたが、よく観察していると再见を使う人を選んでいる様でした。
日本人のお母さんたちにはバイバイと言い、子どもたち同士と中国語を話すお母さんたち、そしておじいちゃんドライバーには再见を使っているのです。
さらに驚いたことに、コンドミニアムのガードマンたちには英語っぽくバーイ!と挨拶。
日本語もろくに話せないのに、バイバイは3ヶ国語を習得。。
言葉ってこんな風に覚えていくんだなぁと感じた瞬間でした。

こんなに小さくても、この人にはこの言葉を使う、この人はこっちのバイバイかな?なんて考えながら話をしているのかなーと考えると、まだまだおしゃべりが得意ではない息子がとても愛おしく思えました。
2人目ということもあってついつい赤ちゃん扱いしてしまうけれど、きっと今までの経験から色々なことを考えて学んでいるんだなぁ。

日本にずっと住んでいたら経験できない様な気付きができて、私自身とても勉強になりました。
現在は完全に日本語を話す息子ですが、絵本やYouTube等の影響で娘が同じ年齢だった時よりはずっと外国語に対するハードルが低い様に感じます。

来月から少しずつプレスクールに通わせようかなぁと思っているので、今後の成長が楽しみです。


読んで頂いてありがとうございました😊

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