偏差値50からの戦い方⑦50歳のハローワーク
無職なので時間はある。
ハローワークまで歩いて行った。
距離は約15km。のんびり歩いても2時間以上かかる。
だが、歩いた。
だって、暇なんだもん。
ということで昼前には到着。
なんとか面白そうなお仕事を見つけて応募した。
一つは葬儀場。
一つは自分が今までやってきて自信がある仕事。
ともにパートタイムjob。
明日以降の面談らしい。楽しみだ。
ハローワークを一歩外に出る。
出口付近で私を見かけて一瞬笑顔で近づこうとした男性が踵を返す。
ピンときたので声をかけた。
「どうして私をみて声をかけようとしてやめたんですか?」
もちろん笑顔である。圧をかけるつもりはない。
バツの悪そうな男性は誤魔化そうとするので私は軽い嘘をつく。
「大丈夫、私は雇用側の人間です」(現段階では代表取締役なので嘘ではない)
男性はほっとした顔で私を見る。
「派遣のスカウトさんですよね。やっぱり年齢とか気にされますか?」丁寧に聞く。
男性「そうです。クライアントが定年退職者の補充で30代40代の中途募集というのがありまして・・。50代以上は定年が間近なので・・・クライアントさんから・・・・」歯切れは悪いが理解は早い。
そうだよな、自分が雇用する立場に立ったら即戦力でもあり、人材育成する時間や費用をペイできるような人と働きたいよなあ。
自身を振り返ってみてどうだろう。
会社やスタッフにとって、私は一緒に働きたい存在か?
定年まで10年を切っているにも関わらず、経験と実績や(勝手に)自信満々な51歳。今まできちんと回っている組織からしたら異質で邪魔な存在なんじゃなかろうか。
マイナス思考では何も生まれないよ、とかいう言葉は届かない。
実際私も仕事を一緒にするときに考えるスタッフ像だと、上記のような考え方になるよな。
そうか。だったら私の経験を活かすためには、就職だと難しくなるのかもしれないな、と
唐突にいきなりステーキの写真で申し訳ないが、ハローワークからの帰り道15キロ、歩きながらいろんなことを考えた。
そういえば30km以上も歩いたのは人生で初めてなんじゃなかろうか?
50歳を超えて初めてのことができるのも嬉しい。
やっぱり今までやらなかったことを仕事でやってみたい。
そんなことを考えていたらある議員から連絡がある。この歳にもなれば議員さんとの付き合いもできるようになる。若い時には考えたこともなかったことだが、それも面白い。
「暇だったら話そう」
暇だから快諾。今日も良い天気、続く。
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