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イヤリングがつけれなくなりました〜沖縄旅行で起きた紛失事件〜

こんばんは。駆け出しライターののどはむです。


突然ですが女性の皆さん、イヤリングをつけていますか?

「耳に穴を開けるのが怖いからつけている」
「気軽につけ外しができるから可愛い!」

などなど、ピアスとは違った理由でイヤリングを楽しむ方、多いですよね。


実はわたしも以前まではつけていました。
おしゃれな箱に入れて、今日はこの気分!と日によって選んでいたときもあります。

そう、あのときまでは

今回は、忘れもしない沖縄旅行で起きたわたしのイヤリング紛失事件をお話したいと思います。


遡ること3年前、2018年春のことでした。


余談ですが、わたしには10歳と5歳上の年が離れた兄貴が2人います。
当時めでたいことに、下の兄貴(5歳上)が結婚することになりました。

我が家では3人兄弟でだれひとりとして結婚の雰囲気もなかったので、縁談を聞いたときは本当に嬉しかったことを覚えています。


さらに嬉しいことに、沖縄のリゾートホテルで挙式をあげる知らせが入り、飛び上がるほど喜びました。

埼玉の田舎娘からしてみたら、沖縄=リゾート地の印象が強く、そんな楽園に(往復の航空費は兄負担で)行けるなんて夢のようでした。

「やった!兄ちゃんでかした!!」
兄への祝辞は片隅に置き舞い上がっていたら、母親から連絡が入りました。


「あんたに渡したいものがある、今度実家へ来なさい」
妹へもスペシャルご祝儀か?と呑気なことを考えながら、週末に実家へと向かいました。


「これはね、いつかあんたが大人になってから渡そうと思っていたの。今度の兄ちゃんの結婚式につけていきなさい」

タンスの奥から出されたのはなにやら白い風呂敷。

なんだこれ……?と思い無造作に開くと、中に入っていたのはなんと本物の真珠で作られたイヤリングでした。

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「えぇ〜〜!なにこれ!!真珠!?どうしたのこれ!」
1,000円払ったらお釣りが700円返ってくるおなじみの雑貨屋(スリーコインズ)の耳飾りしかつけてこなかったわたしは、見るからに高価なイヤリングに驚愕。


驚くわたしを前に母親が微笑みながら、

これはね、わたしが母さんから、つまりあんたのばあさんから貰ったものだよ。”冠婚葬祭だけでもいいものをつけていきなさい”って。わたしはもう使うことないから、これからはあんたがつけていきなさい

ドラマで見るような”親の形見”やら”代々受け継がれるもの”ってこういうのなんだと実感し、ありがたく受け取ることに。

ばあちゃんや母さんがつけてきたイヤリング……わたしもいつか自分の子どもに渡すときがくるのかなぁ。なんだかすごく嬉しいなぁ

心温まりながら、光り輝く装飾品を大事にとっておいた風呂敷の中に戻し、その日は家に持ち帰りました。

そして迎えた結婚式当日。

母親から受け継いだイヤリングをつけ、リゾートウェディングに似合うようなアロハ柄のドレスをまとい、準備万端。

家族席に着席し、大きな音で鳴るチャペルとともに、目の前には新郎新婦の姿。

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「あぁ、あの兄ちゃんも結婚するのね」

と目にはうっすらと涙を浮かべ、しみじみと喜びを感じながら無事に式は終わりました。



披露宴を兼ねた食事会は夜に行われるというので、この空いた時間をホテルで過ごすのはもったいないと沖縄の海へ行くことにしました。

……そこで待ち受ける紛失事件も知らずに



4月の沖縄は寒くはないけれど、風が吹くと少しひんやりするかな程度。
アロハ柄のドレスに薄手のカーディガンを着て、近くの海辺までもうひとりの兄貴と歩いて行きました。

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「わぁーーーーー!すごい!オーシャンビューだ〜〜」

目の前に広がるのがあの美しい沖縄のビーチ。
テレビで見ても美しいと分かるのに、実際に見るとうっとりするくらい美しい海だと分かりました。


海なし県代表の埼玉県からしてみたら、テンション爆上げ状態です。
ふなっしー以上に飛び跳ねたと思います。

「あぁ〜本当にきれい、もうこのまま沖縄に住みたいな〜〜」


呑気なことを話してたら、兄貴が低い声で、

あれ?おまえ、もう一つのイヤリングどうした?


「え?ちょっともう、なに言ってるのよ……」


……

………


ない。

ない。

右耳(のイヤリング)がなーーーい!!!


「え?どこで?いつ?だれが?なぜ?どのように??」

犯人特定のために5W1Hが頭の中を駆け巡ります。


「式の写真には写っていたから、きっと海辺にきた時に違いない!えっと、ここに来てからどこを歩いていったんだっけ???」

なるべく来たルートをたどり砂浜のうえで探しますが、ぜんぜん見当たりません。


それもそのはず、ふなっしーになっていましたから。

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兄貴にも緊急要請出しましたが20分、30分経っても見当たりません。

終いには「その真珠も沖縄の海に戻ったんだよ」と、だいぶ重めのブラックジョークを飛ばしてきます……。


あっという間に日が落ち、時間はすでに17時。
18時から始まる食事会のため、泣く泣くホテルへと足を運んだのでした。


にいちゃんに知られるならまだしも、絶対母さんにはバレてはいけない!絶対に!!

勝手に頭の中で母親への秘密保持契約を結び、沖縄のご当地グルメを楽しみながら、右耳を隠す

ヒヤヒヤしながら無事に食事会を終え、翌日羽田行きの便へと帰路についたのでした。

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3年たった今でも、イヤリング紛失事件について母親にはばれていません。

専門の業者に同じものを作ってもらおうかなとも考えましたが、天国にいるばあちゃんに怒られそうで、なかなか踏み出せませんでした。


わたしは最終的に、この事件の後遺症でイヤリング恐怖症になり、それ以来1回もつけていません。

沖縄のビーチで真珠のイヤリングがもし見つかったら身につけたいと思います。どなたか優しい方見つけたらぜひご連絡ください。(笑)


あなたのイヤリングはちゃんとついていますか?
みなさま、くれぐれもイヤリング紛失には気をつけてくださいね。



※今日でnote10日連続投稿達成しました!SHElikesで頑張っているりなさんとともに。皆さんのいいねもとても励みになります、ありがとうございます。

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