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後悔から学んだこと

「後悔先に立たず」
何度感じたことでしょう。

そんな中でもいまだに抜けない棘のように
忘れられない出来事があります。

派遣先の以前同じ課だった若い女子社員さんが、
転職のため退社されることになりました。
たまたま最終日にランチが空いているということで
お誘いしました。

2人でランチに行くのは初めてでした。

通常のランチは、もちろんみんな自分の分を払います。
ランチ時間は忙しく、個別会計がダメなお店もあり、
その場合は、あとで精算することもありました。

とはいえ、最終日にランチ。
誘ったのは私。
これは、年上の私が払うべきだよね!?
頭をよぎりました。

一方、その方は社員さんで、
実家も裕福なお嬢様であることを知っていました。
当時の私はというと、
生活にも子育てにもお金がかかり、毎月ギリギリ生活の派遣社員。

それも同時に頭をよぎったのです。
プレゼントは用意していました。

それらに気づかれないように、
順調にランチの会話は、はずみました。

が、結論を出せないまま食事が終わりました。
(あ!)動揺
お座敷で下座に座っていた彼女は、
先に個別会計を済ませてしまいました。
もう取り返しがつきません。

いや〜やっぱりカッコ悪い。
年の離れた大人としてどうかと思う。
きっと彼女も呆れていただろう。

その後、たまたまかもしれないが、
お誕生日メールなど、連絡してもスルーされ、
連絡も途絶えた。
いえ、そもそも、もともと、
あちらから連絡がくることはなかった気がする。
会社では話すけど、休日に遊ぶほどの親密さではなかった。

それでも、
残されたのは、
なんとも言えない心地悪さだ。
しかももう10年以上続いてる。
きっと抜けない棘になってしまったのだ。

「後悔先に立たず」
もう遅いのだ。

このことがあってから、
迷ったら、お金を出す。
迷ったら、プレゼントを渡す。
迷ったら、冠婚葬祭に行く。
そうすることにした。

一時的に懐がさびしくなろうとも、
「後悔先に立たず」
ランチ代で、10年以上も悩むのは、
つらすぎる。

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