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【メタバースデザイン】メタバースに道は必要か?

TGSVR2022やVketでメタバースを体験された人も増えているのではないでしょうか。メタバース(ワールド)内で目的地まで行く際、最初はその風景に感動しながらも、だんだんと辿り着くまでの長い道のりに飽きていませんか?空間を超えられるメタバースにおいて道は必要なのか?について今回は考えてみたいと思います。

■リアルの道、Webの道

メタバースデザインでは、メタバースならでは価値を探るために、RWM分析(Real、Web、Metaverseと比較するフレームワーク)を使います。今回はメタバースの道を考えるため、Real、Webのメリデメから価値を考えます。

道のRWM分析

メタバースでは、リアルと同様にワールドの雰囲気を感じるために道が使われています。TGSVR2022はリアルに模したメタバース空間として、それ例に考えてみます。
TGSVR2022でもワールド内に、雰囲気に合わせた店舗ブースが存在していました。ワールドでも発掘等のゲーム性を持たし、ゲームワールドとして楽しめるようにデザインされていました。
デメリット部分として、目的地であるブースの前に着くために時間がかかるという部分は残っていました。足は疲れないけど、手間を感じます。

TGSVR2022内の道を移動

メタバースでは、Webにない体験をできるというリアル寄りの作りが多いです。ここでは、Webの特徴も混ぜて新しいメタバースの価値を考え、アイディエーションしたいと思います。

■メタサイトマップ

Webページ内ではサイトマップがよく存在しています。リアルの街や百貨店等でもマップはありますね。百貨店ならエスカレーターの横とか決まった場所にマップがあるため、フロアに着いたら店舗や位置を確認できるデザインとなっています。
メタバースでは空間制約を超えられるので、常にサイトマップがボタン一つで見られる状態が良いのではないでしょうか。そして、Webの様にマップで指定した場所に飛べると時短体験ができます。
また、地図アプリの様に地図上で検索できると便利ですね。

■店舗の動的配置

発想を転換しましょう。人(アバター)が移動するのではなく、目的地の方から来てもらいましょう。例えば百貨店のフロアで、自分の行きたいお店が順番に並んでいる、あなただけのマイフロアができます。好きなショップを効率的に見る事ができます。
その日探している「白シャツ」や「バカンス気分」といったキーワードによってショップ配列が変わってもおもしろいです。
偶にパーソナルデータに合わせてレコメンドするショップを挟むと、セレンディピティも誘発できるでしょう。
メタバースではこれが(比較的)容易にできますし、リアルでもMaaS構想は近いものがあったりします。

■まとめ

メタバースならではの新しい価値、体験をデザインしていくフェーズに入ってきています。今回の「道」の様にメタバースで再定義すべきものはまだまだたくさんあります。可能性はまだまだあるということです。
よくアニメであるように、空間上で検索的にワールドを探して飛んでいくものになるかもしれません。
メタバースの道は一日にしてならずぢゃ。



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