NFTアートの購入体験として、今回はソラナ（Solana）という仮想通貨を使いました。これがiPad/iPhoneで利用するのがちょっと大変！イーサリウム（Ethereum）が主流の中、新しいイノベーションを起こすブロックチェーン通貨として高速・低コストで注目されているSolana。私の欲しいNFTアートがSolana対応だったため、今回、使用してみた方法をお伝えします。

■SolanaでのNFTアート購入方法

基本的なNFTアートの購入手順の仕組みはイーサリウムと同じです。
　●イーサリウムでのNFTアート購入方法はこちら
仕組みはさておき、使い方としてのイーサリウムとSolanaの大きな違いは、日本で取り扱っていない所。そこで、海外の取引所でSolanaを入手する必要があります。
今回はBinanceという世界最大の取引所を使いましたが、日本では自己責任という扱いなのでお気をつけください。

Binanceでは日本円が使えません。ドルからSolana直接購入もできますが、値段はお高め。現在のポピュラーな手段は、日本の取引所でイーサリウムを入手し、Binanceに送金し、Binance上でイーサリウムとSolanaを交換します。
ここは、BinanceもiPad/iPhoneで簡単に登録できますし、UIもわかりやすいです。

ウォレットが少し問題。ウォレットは仮想通貨の種類に依存するため、イーサリウム用のMetamaskは使えません。Solana用のウォレットは何種類かありますが、主流なウォレットでiPad/iPhoneようのアプリがなく、基本はChromeの拡張に対応とかなのでPC利用を前提にしています。Phantomがもうすぐ対応するようですが、今回のタイミングに間に合わず断念。Solana利用が初めてだったため、メジャーなウォレットにしたく、Solletをブラウザで使うことにしました。
Solletは本当に登録もUIもシンプルで簡単です。Chromeで使えば日本語翻訳もしてくれますし。ただ、Safariだと挙動が上手くいかず、Chromeの方がおすすめです。

ウォレットさえ手に入れれば、あとはお望みのNFTアートを扱うマーケットプレイスで購入（ミント）するのみです。

■本当に買えた？Solanaで購入を確認する方法

さて、今回は私の好きな藤原ヒロシとマーク・ゴンザレスのコラボNFTを購入しようとしていました。30分完売の参戦体験記は改めて書いても良いですが、何とかミントできた模様。しかし、サイトが重いためか、ミントしたか不明な状態でした。

マーケットプレイスで、SolletをChromeブラウザで接続すると、Sollet側は「そのままブラウザを閉じないでください」と言われます。そこから変動がなかったため、もう一度別タブでSolletにログオン。すると、ミント価格のSolanaが減っていて、何かトークンが付いていました。
そこから、「Solscanで表示」というリンクを押すと、トークンの詳細がわかるSolscanに飛ぶことができました。そこで、ミントできたNFTアート作品を確認する事ができます。

■今回見えたNFTアートの課題

さて、今回はSolanaでNFTアートを購入しましたが、かなり一般ユーザーに普及するにはハードルが高いと思います。Solanaが日本円で扱えるようになれば、イーサリウム並になると思いますが、それでも普及に至るにはユーザビリティを二段階、三段階上げないとダメでしょう。とはいえ、何でもかんでもNFTと乗っかってきているご時世、日本円で簡単に購入できるけど、本当にオープンなブロックチェーンで管理されているのか胡散臭いものも出てきました。そこはそこで見極める必要があります。

本当のNFTの現在の弱点として、仮想通貨（ブロックチェーンの仕組）が違うとまったく互換性が無いところがあります。今回、イーサリウムとSolanaを使ってみて、通貨の数だけ財布（ウォレット）を持ち歩かなければいけないという、不便さを体験しました。
最先端では、NFT互換の研究はされているところです。その仕組みを待つか、新しい仕組みができるか、ここも普及へのハードルとなりそうです。

●NFTアートはじめましたシリーズはこちら

●NFTを含むWeb3、メタバースの 2022年の少し未来予想はこちら