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二杯目の紅茶を頼んで一緒にいる時間を伸ばした木曜日

大学時代の友人に会った。

三、四年ぶりだったと思う。
連絡はちょこちょこ取りあってて、私にとって、本当に大事な友人。

久々にあった友人は、素敵に似合う洋服を着ていて、すらりとした背格好が、本人はあまり気に入ってないとしても、私にとっては美しく見えた。

銀座にある静かな喫茶店で紅茶とワッフルを頼んだ。私が気になっていたお店だ。
おいしいね、と言いながら話をした。

ぽろぽろとお互いに言葉をこぼしてる中で、
大学時代にノエに言われた言葉に助けられたよ、とかノエはどうして、そんなにえいやっと新しいことをやれるのか、と聞いてくれた。

うまく答えられなかった。
新しいことをそんな頻繁にしてるつもりなかったけど、大学時代からの私の印象がそうなら友人の目にはそう写っていたんだろう。
私の繊細なところも、弱いところも知っている友人に(泣きながら駅のホームから電話したこともある、崩れ落ちる私のことも知っている)、そう思ってもらえていることは嬉しかった。

私も新しいことを始めるときは勇気が必要だよ、と笑ったら、そうなんだね、と答えてくれた。

友人とまだこの喫茶店で話をしたくて、二杯目のアッサムティーを頼んだ。

私は友人が紡ぐ言葉が好きで
友人の描く絵も好きだ。

私が出会った中で一番、豊かに言葉を知っている人だなと思う。

大学で初めて会った時、友人から放たれる言葉に衝撃を受けた。どんな世界を見てきたのだろうと思った。

友人の見る世界は、私とはきっと違っている気がする。
もっともっと広いのだと思う。
それは旅をして実際に世界を知ってるとかそういうことではなくて、こう、見え方が、使う言葉が、広い。

だからこそ苦しい時も多いだろうけれど。
友人の繊細で美しい言葉選びが生まれているのは、友人の財産でもあると思う。
私にはどうしたって手に入れることができない。

友人はいつも私の応援をしてくれていて励ましてくれる。
ノエは、自信もちゃんと持ってるし、同時に謙虚さを持っている人だから、大丈夫よ
そう言ってくれた。

数時間会ったなかで、何回も友人のくれる言葉に実は涙しそうになったかわからない。
ちょっと恥ずかしかったので、ぐぐぐと我慢した。

ありがとう、と目を細めて言ってすぐにアッサムティーを口に流し込んだ。
バレてないといいなと、少しごまかしながら。

友人とはこれからも友人でいるのだろうな、と思う。
離れたり近くなったりしながら、きっと距離感を保ちながらも、ゆるりと一緒にいるのだろう。

そういう友人と巡りあえたこと。
あったかい気持ちになり、いま布団の中でポチポチと文章を書いている。

また旅行に行きたいね、と話したから
いつかそれが実現するといいな。

おやすみなさい。

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