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【読書録】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

最近、太ったんですよ。
多分、仕事のスト、、じゃなかった。肉ばっか食ってるからだなと思って、食生活改善しないとなぁと痛感していたところにこの本を見つけたので読んでみましたよ。

結論から言うとなかなか面白かったです。
この本ではメタアナリシスという最もエビデンスの強い手法で導かれた効果を記載してるので、その効果について信頼できます。
(ただし、メタアナリシスのwikipediaにも書いてある通り、出版バイアスがかかっている可能性はあるけど、信頼性はかなり高いでしょう。)

野菜や果物、ヨーグルト、魚、茶色い炭水化物は毎日食べましょう。
逆に白い炭水化物やお肉(鶏肉除く)は控えなさい。
という言われてみるとまぁそうだよね。ってことが統計的手法で示されています。

また、食事の種類以外にも、
グルテンフリーやオーガニックのような最近流行りの一見すると健康に良さそうなものについて、統計的に有意な差はない。

と、バッサリ切っていたり、
農林水産省等政府が出している「一日の理想的な食事」は各団体からロビイングを受けているので、信用してはならないと色々な視点から勉強になりました。

一方、欠点もあります。

まずは、メカニズムに関する説明は少ないことです。
あくまでメタアナリシスに基づいた統計結果を淡々と述べているだけ。
たまに筆者の推論が入っている程度。
その分、シンプルで読みやすいので一長一短ですが。

次に疑似相関の視点が抜けているかなぁ。という疑問があります。
そもそも野菜とか魚中心の食生活している人は、他にも運動したりタバコ吸ってなかったり、と健康的な生活を送っているはず。
食生活以外の第3の因子があるんじゃないの?っていう疑問ですね。

最後に、結局白い炭水化物はだめです。赤いお肉はだめです。茶色い炭水化物を食べましょう、魚を食べましょう、野菜を食べましょう。

っていうだけの結論なので、味気ない。
えー、白い炭水化物とか肉のない食生活なんてつまらないじゃん。
そのへんとどう付き合うのがいいのかもう少し踏み込んでほしかったかなぁ。

個人のダイエット本とかテレビの特集とかに比べれば100倍有用な本であることに変わりありませんが、新書1,600円はちょっとお高い。

なので、お勧めするかというとうーん、って感じですね。中古で安くなったら買えばいいと思います。
間違いなく言えるのは、日々の食生活の意識改善になるということですw



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