江戸城外堀膝栗毛 九編:有楽町~竹橋の巻 2023.2.4
去年11月以来の外堀膝栗毛。
有楽町駅に降り立ち、目の前にある東京国際フォーラムへ。
建物が船みたいな形をしていて気になっていた所だが、いかんせん真下からだと建物の全景がわからない…なので撮るのを諦め、館内にある太田道灌像を見に行く。
入ってすぐの所に道灌コーナーがあった。銅像の他に江戸城にまつわる諸々の歴史を紹介している。
銅像は1957年制作と案外古く、等身大らしい。でも台座の上に立っているから背の大きさが実感できないのが残念。
館内を見渡すと船みたいなフォルムがわかるじゃないか。満足するショットが撮れた。
建築の本を見返したら船を題材にしたと書いてあった。ですよね。
三菱一号館美術館から丸の内仲通りに入る。
この通りは今アートスポットとして、丸の内ストリートギャラリーという名前でオブジェが点在している、とてもお洒落なストリートだ。この前テレ東の美の巨人たちでも紹介されていたし(案内人は篠原ともえ)。
でも僕が通った距離ではオブジェは2点くらいしか見れず。お洒落さに身構えていたけれど、なんてことないただの綺麗な道だ(お店には勿論入っていない)。
丸の内ビルディングの地下駐車場入口付近にオランダ船「デ・リーフデ号」がひっそりと置かれていた。
デ・リーフデ号は1600年に日本に初めてきたオランダ船。
後に徳川家康に仕えたW・アダムズ(三浦按針)とヤン・ヨーステンが乗っていたらしい。
しかしヤン・ヨーステンの八重洲は東京駅を越えた向こう側なので、なぜここに像があるのかは不明…
後日、本を読み返したらこの地に邸宅があったみたいだ。なるほど。
丸の内ビルディングの5階に東京駅を展望できるテラスがあるので行く。
今日は天気もいいし、東京駅を見渡せるし気持ちいいね。
人も少なく穴場スポットかも。
気を良くして東京駅を真正面から見る駅前広場へ。
思ったよりも人がいなかった。外国人観光客もいるにはいたけど、まだ緩和されていないのかな。
ちなみに向かいにある新丸の内ビルディングにも展望できる場所があるんだけど、これは次回訪れた用にとっておく。
東京海上日動ビル本館は1974年、前川國男氏によるもの。
しかし解体が決まり、22年11月に工事が始まっている。
だからもう見れないだろうと思いこんでいたんだけど、まだ壊されずに残っているじゃないか。間に合った。
総武線のガード下沿いを歩き、マイブームのマンホールカードを貰いにぜにがめプレイス内にあるアナザー・ジャパンへ。
アナザージャパンは47都道府県のセレクトショップ。学生が運営しているそうな。
中部地方の物産展が開催中で、なにか手頃な物があればと思ったがピンとくるものに出合えず、カードだけ貰って退出。
すぐ近くの外堀沿いに渋沢栄一の像が立っている。
この道は前も通ったね。
その時は常盤橋と常盤公園が工事中で入れなかったのでもう大丈夫だろうと思ったが、まだ工事してる…常盤橋が完成したのはニュースで見たんだけど。
日本銀行本店の横を通り、復興小学校の常盤小学校(1929)と近三ビル(1931)をチェック。
更に神田駅近くにある丸石ビルディング(1931)も寄る。
途中渋いコーヒー屋が気になりつつ、龍閑橋親柱・橋桁を確認。
千代田区のツイッターで紹介されていた御宿稲荷神社は外堀通りを一本入ったビルの間にあるから存在を知らなければ通り過ぎてしまうほど小さい神社。
説明を聞くと結構重要な神社なのがわかる。
いつも通りスマホで写真を撮り、お参りを済ませたんだけど、後で写真を確認したらビックリするほど画像が荒い…何故かサイズが小さく撮られたようだ…なんでこんな設定になっちゃったのか不思議。
首都高の出入り口でもある神田橋を渡り、将門塚へ。2017年以来の再訪。
参拝者が絶えず訪れていて人気のほどがうかがえる。
敷地内は整備したようで新しく、よりキレイになっていた。
僕の住む千葉県市川市は平将門にまつわる城跡や寺社が結構ある。
なので将門信奉者とまではいかないが、将門ファンである。
(将門とは因縁がある)成田山は以前行ったことがあるけど、今後は…まあそのときになったら考えるとしよう。
まだ体力的には元気だが、内堀近くにある竹橋駅でゴール。
今年ひょんなことから自由律俳句にハマり、日々細々とメモするように句を詠んでいる。
なので旅の句を(出来たら)披露。
現代アートのオブジェに餅と名付ける
ベンチに花一輪置かれて座れない
壊されるのを待つ高層ビルディング
<本日の行程:5.5km>
次回で江戸城外堀膝栗毛も最終回です。
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