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楽譜を読むより大事なこと。

久しぶりの更新です。
最近、ピアノレッスンをさせて頂いていて思うことがあって、
そのことを書き綴ってみたいと思います。
通常のクラシックのピアノレッスンとは違ってジャズのピアノレッスンは楽譜に書かれていることだけを演奏するわけではありません。
むしろ書かれていないことを弾くことが多く、もっと言えば楽譜はいらないんじゃないかと思えるくらいです。

しかし、音楽をやり始めの頃は音楽的な耳もあまり良くないので、間違って音を採ってしまったり正確な音の再現ができないこともありました。

その経験もあって音楽理論や楽譜を読む訓練も後から必死にやったわけです。その経験は音を客観的に理解するためにはとても大事なことですし、他のパートの方と音を合わせる際に具体的な指示や情報共有も出来るのでとても役立ちます。

しかし最終的には自身の音とお互いの音を聴く能力が問われます。

何かを創造するということは感情的な何かが動いた時に初めて動き出します。

鳥の目と獣の耳という言葉を随分前に聞いたことがありますが、森の上を空高く飛び全体を見渡す能力と森の中を駆けずり回って嗅覚と聴覚を研ぎ澄まして自らの危険や獲物を見つける能力。

客観的な視点と自身の内なる音への探究心。
この二つのバランスが重要かと思うのです。

特に日本の音楽教室ではクラシックのピアノ教室があまりにも多く、またお子様のピアノのスキルを測るのに親御さんが
『絶対音感』『両手で弾ける』『楽譜をスラスラ読める』
これらの能力を求めすぎな感があります。

『絶対音感』がなくても音楽はできますし、音を再現する能力はイメージした音を歌を歌うように歌えればそれで良いのです。

音楽をする上で大切なことは歌うこと。
このことが音楽を楽しめるかどうかにかかっているかと思います。



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