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ふしぎな目をした男の子 作:佐藤さとる

児童書でありながら、大人も考えさせられる物語でした。

本文の中にこんな言葉が出てきました。

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水が死ぬのさ。水が死ねばいのちも死ななくちゃならない。

桜谷の用水池は死んだ。まずだれかがいつか、ちょっぴりごみをすてた。すると、ごみをすてる人がどんどんふえた。そのあと、池に薬をまいた人がいて、ひと晩でさかなはぜんぶ死んだ。

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自然と都会化の共存。それは自然と人間の共存でもある。

目先のことだけを考えると自然破壊する可能性がある。
人が楽をしようとすると自然破壊する可能性がある。
もっと長い時間で、もっと先を見る中で、自然と共存をすること。
自然が壊れるのには、さほど時間はかからない。
でも、自然をもとに戻すには果てしなく時間がかかる。
そんなメッセージがあるように感じた一冊の本です。

ふしぎな目をした男の子


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