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自己紹介③

緩やかに成果はでるものの、
どうしてもあと1歩がNo.1に届かない。

やっても、やっても、成果がでない。
ひとりになるとき
彼氏といるとき
涙が止まらかい。
彼氏に「どうしたの?」と聞かれても話ができない。
彼は風俗で私が働いていることを知らないのだから、言えるはずもない。
嘘をついて誤魔化した。
罪悪感と悔しさ
この感情の行き場所がない。
誰にも話すことはできない。

しばらくそんな日々を過ごす中で、考えついた結論がありました。
それは、
お店にきているお客さんは限られていて、私の得意な分野は、偶然来たお客さんをリピートにすること。
写真指名などが弱いということは、数をこなし、確率をあげるのはもちろんだけど、もう既にシェアを奪われているところで勝負するより、勝てる場所を見つけることです。

決意をきめ、2年間で最高No.2になったお店を退店し、千葉市中央区のお店に異動しました。
それが20歳のころです。

千葉のお店はまだオープンして間もなく、千葉駅に初のピンサロでした。
ネットで「千葉駅 ピンサロ」と検索し、求人募集があったお店に面接に行き、店長とお話をしていると、
店長は前のお店で私を面接してくださった男性をご存知でした。
店長は業界に長く従事しており、面識があるとお話をされていました。
なんとなく親近感を覚えたこともあり、千葉のお店で週5~7で働くようになります。
前のお店でやってきたことをそのまま実行していくわけですが、
そこでもなかなか成果がでません。
そして、前のお店よりも集客力に欠けていたため、お客さんにお店を認識してもらうところからのスタートでした。

私は更に集中して考えるようになります。


“どうしたらNo.1になれるか”


徹底的に心理本をあさる日々。

そこでまたひとつ発見したことは、“具体的に褒める”です。
そして“来てほしい”と直接的な表現を自ら言わないことです。
何が、どのように、よかったのか
30分の中で見つけることに集中するようになりました。
ピンクサロンは、接客をするごとにお客さまに名刺をお渡しするような仕組みになっており、名刺には数十文字ではありますが、メッセージをかけるようになっていました。
そこへ、その人のいいところ
例えばエッ○な時間を過ごす中で、手をずっと繋いでてくださって、きもちいときは手が反応していて嬉しかった等、細かく書きます。

お一人お一人手を抜かず、
目の前の人に集中し、毎日毎日知ってることをやり、やることを完璧にできるように繰り返していきました。

3ヶ月後、



見事No.1になることができました。



そんな時、前のお店でお世話になった面接の男性が、千葉の店長をさらいにきました。
あまり鮮明には覚えていませんが、地域には縄張りがあり、千葉で開業したオーナーと店員は、面接の男性と直接知り合い。
私もお店に在籍して、筋を通してないという理由できたような認識です。
オーナーは慌てて話をしに行き、相手を納得させて帰ってきました。

そういうことがある世界なのだと知り、怖さが増しつつも、
オーナーと店員は、
いつも気にかけて「大丈夫?」と声をかけてくださる人で、例えそれがお店の利益につながるからやってくれていたことだとしても、私からしたら贅沢すぎるほど温かく、ここに居たいという思いになっていました。
一緒に働くことがたのしかった。
もちろん、ピンサロの仕事自体は辛くて、不安定になるときもあったけど、
オープン13:00(最初の数カ月は15:00)~24:00出勤すると、
長い時間を共有するわけで、その人の人となりも見えてくる。
私はオーナー、店員、この二人に、礼儀・恩の返しの気持ちなど、人としてという部分を教わったと思っています。
 
1年経つと掲示板では
「キチガイスミレ」
「本中スミレ」
「図体デカくてよくやってるよな」
「顔長すぎ」
「メンヘラ演技」
など誹謗中傷も山のようにありました。
未だにその掲示板はあり、たまに見返します笑

私にとっては、レベルアップのチャンスでした。
そこに書かれていることをできる限り全て直した。

掲示板に書き込んでくださった方のおかげで、
No.1を獲り続けるようになっていました。
今もあまり変わってはいませんが思い返すと、1日も無駄にしたくない、24時間しかないのに1日休んだら取り戻す時間はないという思いは、この頃から日に日に増したような気がします。





そして結果的に、今までで接客してきたお相手は、5桁になりました。






年数を重ねるごとに、感覚的なコツを掴み、
不動のNo.1と呼ばれるようになりました。

うれしかった。

そんな日々を過ごしていたある日
彼氏に風俗をしていることがバレてしまいます。



次回に続く。

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