宮島の観光ガイドになかったが見逃せない「北大路魯山人美術館」訪問記
先週、広島に行ってきました。初日は宮島。厳島神社の中を見て回って、出口付近にある宝物館を見た後、清盛神社に向かう途中に「北大路魯山人美術館」なる場所がありました。
(こちら公的な施設ではなく、展示写真のシェアもOKとのとこでしたので、写真を掲載しています)
入館料は、1,500円。近くの厳島神社や宝物館の300円と比べると高いと感じる方は多いかもしれません。でも、入ってみる価値は十分にあります。北大路魯山人のことをあまり知らない方でも楽しめると思います。
私も魯山人のことはあまりよく知りませんが、つい先日、日々の読書のお供に、こちらを購入したばかりでした。99円也。
「美味しんぼ」の海原雄山のモデルになった人ですね。
一階奥
一階の奥は、美術館のショップと、地元の作家、北大路魯山人にゆかりのある作家の作品が並んでいます。
中二階から二階
昔、お茶を少しやっていた時から、両手で移動させる水指やお菓子を入れた大きな器が好きです。両手にすっぽり収まりつつ、いや、収まらないくらいの皿も両の手に持ってみたくなります。そういう大きな器がたくさんあって、個人的には楽しい空間です。もちろん、ケースに入っているので、手に持てはしません。
陶芸
こういう箸置きって、今ではよく見かけますけど、魯山人インスパイア系なんでしょうかね。現代に出回っている出来の悪い、ヘンテコなデザインよりは、おもしろみもあって、少し落ち着きもある色味がよいです。
水を張ると浮かび上がる器も、今では、よく見かけますよね。似たものは、もっと昔からあったんでしょうけど、器の底の魚のかわいらしさはいいですよね。
この魚の柄の皿もよく見かけますね。この類似デザインも、もとは魯山人なんでしょうか。
書画
金箔を張った屏風
こちら、特殊な金箔を張った屏風だそうで、光の加減に依って見え方が変わります。たまたま来館中の客が、私と旅の道連れの二人だけだったので、ライトを落としていただきました。
(こちら、動画リンクが見れる方はどうぞ)
一階入り口付近
食
今の赤坂の日枝神社の敷地にあった星岡茶寮の会報誌。
レシピもいくつか。これくらいなら俺もできるかな。
北大路魯山人をモデルにした海原雄山が登場する「美味しんぼ」も置いてあります。最近では、その功罪がたびたびネットを騒がせていますが、食を口でするものだけでなく、情報も一緒に食べるという楽しみを教えてくれたので、やっぱり嫌いにはなれません。
感想
陶芸、お茶、書画、料理、どれかに食指が動く人には、楽しめる場所だと思います。私も、2年前くらいに料理をするようになって、その写真を撮ってインスタに上げることがありますが、まぁ、おいしく撮れない。見た目がおいしそうにできても、おいしくないことだってある。目で楽しみ、口で味わい、温かみを感じ、空間演出する。追及しがいのあるさまざまな領域を諦めることなく、探求し続ける気持ちはどんな感じなんでしょうね。時々、魯山人が書いたものに接していこうと思います。よき場所でした。
なぜ、ゆかりのなさそうな宮島に美術館があるんでしょうね。
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。