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求められるマーケターになるには? 2024年最初の #マープス からの教訓

2024年、最初のマープス(無料のマーケティング勉強会)は、
「社会から求められるマーケターになろう」です。

今回の講師は、ソフトバンクの井上大輔さんです。ニュージーランド航空、ユニリーバ、アウディジャパンの外資でマネージャーを歴任されたマーケターで、ソフトバンクの前は、ヤフーのマーケティング本部長です。

直近の著作はこちら(↓)

今回も本のタイトル紹介の後、「読んでますか?」という池田さんの質問からはじまりましたが、ええ、まだ読んでません(ただし、今回は積んではいます)。

マーケターのキャリアが中心の回です。

自分のキャリアと照らして聞いてよかった話

今回、私が最近忘れていた考えを思い出させてもらいました。

私は、もともとシステムエンジニアとしてキャリアを重ねてきて、前職ではじめて、マーケティングの仕事に関わりました。マーケティングの仕事のキャリアは、4年程度で、エンジニアのキャリアよりずっと短い。

エンジニアの経歴も入れると5社目で、40歳代後半。これまでキャリア形成を考えてこなかったマーケティングの仕事を続けようと思っているものの、会社員としては、最後のご奉公的な気持ちもあります。誰に求められるかより、できる貢献なら何でもしよう、という気持ちが強いです。

今回、井上さんがお話された「求められることで貢献しよう」という気持ちを失くしていました。

「求められること」で貢献することは、上司も、会社も嬉しいことだし、「求められること」を理解することは、会社の価値を理解することです。何でもいいから身を捨てて貢献しようという考えより、余程、健全で、会社のためになるでしょう。

求められることは何か?

「ビジネスの仕組みを言語化すること」「フレームワークをうまく使いこなすこと」ではありません。

仕事で成果を出すことです。

井上さんがおっしゃった例だと、
「根回しをする」「組織をエンパワーする」
ことが井上さんに求められてきたことだと言います。

どうしても、目先の技術や知識を追って、「100冊本を読む!」みたいなことに走りがちになりますが、そうじゃない。

プロジェクトが成功するためにあなたができることです。

その中には、「大きな問題を起こさない」というのも含まれるそうです。「問題を起こさずチームを管理できる」というのも、会社や上司からすると、求めていることの一つです。何度か井上さんの口から出てきたことなんで、組織のリーダーとして、余程、必要だと感じられていることなんでしょう。

上司や会社が求めている「価値」を理解する

上司、会社が、求めていることは、上司や会社が、何に価値を置いているかを理解することです。組織で評価されない、と感じる時、自分が思っている「価値」と組織や会社が重きを置いている「価値」に不一致が起きているからかもしれません。

そこで、井上さんは、「自分が上司に何を求められているかを考えて、本気で昇進・昇給を目指してみよう」という提案をされました。実際に偉くなるかはおいといて、マーケターのキャリアアップの練習になる、相手が求める価値を考える思考実験としても役立つ、ということです。

「求められる」と「依存される」「利用される」は違います。「依存」「利用」は、誰でもいいからやっといて、という種類のものです。「求められること」は、「他でもないあなたにお願いしたい」が言われることです。そういってくれる人を1人、また1人増やしていくことだ大事です。求められることを追求すればそれが「個性」につながるそうです。

では、どんな価値を届けるべきか? どんな能力を身に付けるべきか?

あなたの強み

よく自分の強みと言われると、差別化ばかりを求める人が多いですが、まず、「同質化する」ことを井上さんはおすすめします。

例えば、レクサスは外車枠に入れられています。れっきとしたトヨタ車ですが、独自のブランディングで、ディーラーも分かれています。まず、外車枠という高付加価値の車として売っていくために、最初に外車枠に入る。そうするとこれまで備わっていた日本車としての強みが出て来ます。外車枠としては、他の車に比べて、品質がよく、維持費が安い。まずは、目指すところの同質化要素に入ってみては? という提案です。

実際に、マネージャーになりたい人がいた場合、まずは、問題を起こさないで、それなりにプロジェクトを回せることをできるようにする。例えば、笑顔が絶えない、明るい人という特徴の人は、どこにでもいるし、強みじゃないと思っていても、「笑顔で常に明るいマネージャー」は、強みになりますよね。

アピールの仕方

グローバル企業で、昇進するためには、PIEの法則が大事と言います。
パフォーマンス=仕事の実力、イメージ=印象、エクスポージャー=目立ち度の3つです。重要なのは、その割合です。

・パフォーマンス:1割
・印象:3割
・目立ち度:6割

だそうです。

ちゃんと伝えないと伝わらない、ということですね。

特に、広告の仕事をしている人は普段から、どう伝えるか? を大事にして、メッセージそのままのストレートトークでは伝わらないとわかっているのに、自分のアプローチは、ストレートトークしちゃってることもあるそう。どのように伝えるかも含めて、しっかりアピールしないとですね。

効果的な行動として、「会議などで上司が質問を求めた際に、自分の仕事のアピールになるようなことを質問する」という具体的なTipsを教えていただきました。外資ではそんな場面があると、皆さんここぞとばかり挙手されるそうです。

まとめ

今回、忘れていた気持ちを思い出しました。偉くなる、ならないは、正直、今さら、という気持ちが強いですが、求められることは何か? はしっかり考えたいですね。それが会社が重きを置いているものなんですから。

また、このnoteでは触れませんでしたが、強みを探る話の前提に、「価値の定義」「市場の定義」の話がありました。ここも大変有意義な話で、新著にも詳しく出ているそうなので、ぜひ、読みたいと思います(課題図書溜めまくりですね)。

2024年のマープスは、なんと去年の倍のペース、年間100回近い講義を行うそうです。去年は、何とか全部出席したろう、くらいには思ってましたけど、回数が増えることで、「参加できたらしよう」というモチベーションにならなきゃいいな、という気持ちです。体系的に勉強がしにくいと感じているマーケティングについて、全体像の理解から詳細まですごく勉強になるし、講義をきっかけに考える機会も得られるし、参考書籍も提案いただけるので、なるべく参加したいところですが、ちょっと日和ってますね。。今年もマープスを視聴しながら、マーケターとしても成長したいと思います。

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