見出し画像

出張の波乱万丈は、出張グルメで取り返す!

出張の楽しみの一つといえば、食事だろう。

もちろん普段の食事代より余計にかかったからといって、会社が食事代を負担してくれるわけじゃない。自腹だ。
(レポートを提出するから、食事代を会社にもってほしい…)

とはいえ、普段食べれないものを食べることができる絶好の機会であることに変わりない。

今回の旅程は、午前中に東京から岡山に移動。
仕事をして、夕方に今回一緒に仕事をする同僚と食事。二日目は、お客様のところに伺って、ミーティング。午後は、一旦仕事から解放されて、晩に岡山から東京に移動する計画。

しかし、今回の出張は、初日の朝から大慌てになってしまった。

私の自宅の最寄り駅からは、一本で羽田空港に行ける駅だ。電車に乗ったら、あとは羽田空港までゆっくり本を読んだり、翌日の計画のシミュレーションをすればいい。

最寄り駅は本当に自宅から近い。徒歩3分といったところ。電車が到着する時刻のちょっと前に駅に着き、何も考えず目の前に入ってきた電車に乗った。
 ・
 ・
 ・

しばらくすると「終点 西馬込ェ」というアナウンス

(は? 何いってんだ?)

と思った瞬間に状況を理解した。違う電車に乗ったんだ…

西馬込から羽田空港への経路検索をしたが、どう検索しても離陸予定の10分前の到着になる。

(もうダメだ…)

とにかく駅の改札を出て、階段を駆け上がったところで(タクシーしかない…)と決断。

3分くらい道路を眺めたが「空車」のタクシーはゼロ。

以前、あまりうまく使えなかった経験があり、当時は過去に支払いのトラブルを噂に聞いていたので、配車アプリはアンインストールしてしまっている。最近はタクシーを利用しなくなったので、必要性も感じてなかった。

急いで、配車アプリをダウンロードして、タクシーを呼んだ。5分後、目の前にタクシーが来た。

登場予定時刻の30分前には、手荷物を預けてくださいというメールが届いていたが、Googleマップで検索したところ、30分前に届くかどうか… という状況。

しかも乗った運転手さんは、超安全運転だ。ゆっくり走る車の後ろにつけても、まったく平気なご様子。

凝視したからといってタクシーのスピードが上がるわけではないが、もうずっとGoogleマップを凝視して、マップを最新に更新して、を30分間繰り返した。

実は、先週、実家の佐賀に帰った時も、直前にとある事情で飛行機を直前に変更して、息子と二人分の片道料金を追加で支払ったばかり。

しかし何とか保安検査場締め切りの3分前に第二ターミナル前に到着。大急ぎで手荷物を預け、保安検査場までダッシュした。

悠長に本を読みながら「すばらしい朝のスタートだ」と思っていた時間の自分を殴りつけたい。タクシー代は6千円也。これも自腹。

昼頃、無事に岡山桃太郎空港に到着。ホテルに向かい、荷物を預け、チェックインまでホテルのラウンジで仕事をした。

チェックイン後に、部屋に入って、夕方まで仕事をして、待ち合わせの居酒屋まで移動する。

と、臨時休業の張り紙。店選びを同僚に任せていたが、平日の18時だから空いてるだろうと予約まではしていなかったらしい(同僚はまったく悪くない)。

(あーあ、今回の出張はついてないらしい)

が、すぐに気分を切り替え、近くの支店に移動して、事なきを得た。そして、今朝ついていなかった分をこの店で一気にリカバリーした。

これだけ食べて、ハイボールも無限に飲んで、4時間超店に居座って、一人4千円もかかっていない。

そして、〆といえば、もちろんラーメンだ。

最初に注文した天ぷら(ゲソ天)中華はなかったが、人気のネギ中華をいただく。

ここで同僚と別れて、しばらく夜の静かな街で夜風に当たった後、なぜか東京にもある「なか卯」で、もう一度、一人〆うどん

ホテルで露天風呂に入って、すっきり。しっかりベッドで休めた。


朝6時、起床してみると、あれ? 頭が重い。

朝、早起きして、ミーティングのシミュレーションの予定をするだったが、とにかく、スッキリした頭で行くことのほう重要なので、昨晩帰りのコンビニで買った麦茶を一気に飲み干して、もうひと眠り。

1時間半後に起床して、もう頭はすっきり。でもお腹が重かったので、朝食はスルーし、約束の10時にお客様のところに伺った。

このお客様がすばらしい方々で、今回のこちらの提案に、全力で協力いただけて、あぁ、しっかりした結果にしないとなー、とプレッシャーを感じてしまったが、ミーティング自体はとてもいいミーティングだった。

ミーティング後、お客様と同僚が昨日の居酒屋や〆のラーメンの話をしたところ、いくつか地元の有名店をおすすめしてくれた。そのオススメの中に「デミカツ丼」というパワーフレーズが出た。

私は、ホテルに預けた荷物を取りに行く予定だったので、その場で同僚を別れたが、どうにも「デミカツ丼」というワードが頭から離れない。

お昼どきだし、混んでるよね、でも、ちょっと店の様子くらいは確認してみよう。

路地を一本、店のほうに行ったり、ホテルのほうに戻ったり逡巡しながら、しばらくジグザグと歩いた後、店舗前に到着。お、そんなに並んでいない。

そして、朝食を抜いて、最初の食事がこちら。

ゆっくり堪能していると、なんとさっき別れた同僚と店内でばったり。正直に「デミカツ丼というワードに勝てませんでした」と白状する。

午後は仕事場を探すついでに、ちょっと観光めいたこともして、仕事終わりの定時に桃太郎空港に移動。実は「空港 グルメ」で検索していて、今回の出張先の岡山駅からは離れている津山の名物B級グルメ「ホルモンうどん」があることを知っていた。店に入って迷いなく、店員さんの「注文がお決まりn…」の言葉にかぶせて「ホルモンうどん」を注文。

出張のスタートは、かなり動揺もしたけれど、素敵なお客様と話ができて、おいしいものも食べれたので、もう100点。

明日からミーティングでお話したことを形にするために力を注ごう。いいものができなければ、この出張を思い出したくなくなってしまう。おいしい記憶を消し去ってしまわないように、明日から仕事を頑張ろうと思う。

ご馳走様でした。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。