見出し画像

池袋で用を済ませたついでに訪れた「古代オリエント博物館」がとてもよかった。

用があって日曜に池袋に行きました。人が多くて、雑然としていて、あまり好きではない街ですが、せっかく普段行かない街に行くのだから、何かおもしろいものがないかと調べていて「古代オリエント博物館」を見つけました。用を済ませた後に行ってみたら思った以上に楽しい、そして、かわいい展示がありました。

古代オリエント博物館

入場料は大人600円。
会場内にあるパンフは一部20円(料金は、入り口の壺に入れる)。入り口のパンフレットは無料。

有料のパンフレット(古代オリエント博物館)

撮影は、基本OK。商業使用はNG。古代オリエント博物館の撮影であることを明記すればSNSでシェアOKとのこと。撮影できれば、こうしてふりかえることができるので、ありがたいです。

写真撮影のルール(古代オリエント博物館)

全体

会場全体(古代オリエント博物館)

高校の時、たいして勉強はしませんでしたが、世界史を選択していてよかったです。何となく、時代の変遷や遺跡のことを思い出しながら鑑賞できました。

地図(古代オリエント博物館)

まず、チグリス・ユーフラテス川あたりに文明が起こり(地図真ん中)、同時期にエジプトも起こる(地図の左側)。ちょっと後には、インダス文明(地図の右)にも文明が起きる。その後、様々な都市が覇を競ったというチグリス・ユーフラテス川付近には、昔見聞きした遺跡がある都市の名前が並んでいました(ウル(ジックラト)、ニネヴェ(図書館))。


今回は、かわいい展示を中心に、鑑賞しました。その展示群を紹介します。

最古のオリエント

転がして、絵柄を粘土に押し付けるタイプの印鑑。その最初期のものです。

円筒印章(古代メソポタミア)
円筒印章 幾何文(前3100-2800年 メソポタミア)
円筒印章 闘争文(前2300-2150年 メソポタミア)

古代エジプト

古代エジプトのかわいさポイントは、もう絶対に護符(お守り)です。

護符(古代エジプト)
護符(サル)
護符(カエル)
護符(イシスの結び目)

古代メソポタミア

重さを測るための分銅がかわいすぎる。

カエル形分銅(前2000-前1600 メソポタミア)
カモ形分銅(前2000-前1600 メソポタミア)
銅製牛車(前2300年頃 トルコ)
角杯を持つ立像(前3000-前2000年 シリア)
バアル神像(前1500年 シリア)
青銅製ベルト(前8世紀 トルコ東部)
青銅製ベルト(前8世紀 トルコ東部)

特集:新アッシリア時代(紀元前9世紀~前7世紀)

円筒印章(新アッシリア時代)
円筒印章 礼拝図(前800-前600 メソポタミア)

古代イランとその周辺

神獣像の儀器(しんじゅうぞうのぎぎ)(前1000-前600 イラン西部、ルリスタン地方)
青銅製飾り金具(前1000-前800 イラン西部、ルリスタン地方)
双頭獣の飾り金具(前1000-前600 イラン西部、ルリスタン地方)

リュトン(酒器)がいいです。

羊頭形杯(前800-前600年 イラン北西部)
牛頭形土器(前1000-前600年 イラン北西部)
山羊装飾リュトン(前500-前300年 イラン北西部)
山羊装飾リュトン(前500-前300年 イラン北西部)
コブ牛形土器(前1200-前800 イラン北部、ギーラーン州)

バローチスターン先史文化

バローチスターンは、現在のイランとパキスタンにまたがる区域です。

子を抱く女性土偶(左)女性土偶(右)(前3000-前2600年 バローチスターン地方)
ジョーブ式女性土偶(前2500年頃 バローチスターン地方)
男性土偶(前2200-前2000年 パキスタン西部)
コブウシ土偶(前2200-前2000年 バローチスターン地方)

東西文化の融合

ヘラクレス小像(1-3世紀 シリア?)
アトラス神座像(100-300年 パキスタン)
アトラス神座像(100-300年 パキスタン)

ガンダーラ

石製建築装飾(せきせいけんちくそうしょく)(2-4世紀 ガンダーラ)

イラン民族の復興

鹿形リュトン(前3-後3世紀 イラン)
牛頭装飾リュトン(前3-後3世紀 イラン北西部)
山羊形リュトン(前3-後1世紀 イラン)

参考資料の現在の角杯は、アナベベのやつにしか見えないのでこれで酒は飲めない。

参考資料・角杯(デンマーク)

その他

複製ですが、有名なハンムラビ法典碑、ロゼッタストーンもあります。

ハンムラビ法典碑(複製)

子どもの頃、シャンポリオンのエピソードを聞いて、少しの間、考古学者に憧れたことがあったので、複製とはいえ、少し心が震えました。

ロゼッタストーン(複製)

三面の顔ということだが、、パイレーツ・オブ・カリビアンのデイヴィ・ジョーンズにしか見えない。

三面神浮彫(さんめんしんうきぼり)(前1800-前1700 シリア?)

器もよかったです。

緑釉把手付椀(前50-後50年 トルコ~シリア)
施釉篇壺(1-200年 イラン)

感想

作り手や生活している人たちについて、いろいろ想像してしまう展示が並んでいました。用を果たすだけなら、こんな形にする必要がないものばかり。おもしろがったのか、かっこいいと思ったのか、どんな気持ちで造形したのか、どんな気持ちで使っていたのか、気になるものばかりでした。

スマホで聴く、音声ガイドアプリがありましたが、イヤホンを忘れたので、今回は、音声ガイドを聞けず。そして、欲しいものが溢れていたショップでの買い物もしていません。また古代オリエントに思いを馳せる時間作った後、しばらくしてから、また来ようと思います。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。