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苦手な設定作業を乗り越えたい! エラーよ、どんとこいの精神を手にするには

設定作業が苦手だ。

もともとエンジニアだったが、この苦手意識は、エンジニアとして致命的な欠点だろうと思う。システムを実装をする過程で、何度も構築のやり直し、設定のやり直しが発生するからだ。

論理的に考えられる人なら、目の前のエラーを乗り越えて、「なぜエラーになったのか」をもっと突き詰められるだろう。私は特に、初期設定など、エラーを起こしようがない場面で、エラーが出ると思考停止しやすい。

マニュアル通りやったつもりでも、なぜかエラーが出る。仮にもエンジニアという役割で仕事をしていたので、ググればわかる解決方法じゃないことが多い。ググっても答えにたどり着けないのでタチが悪い。

エラーが出やすい理由は、「基本(前提)が理解できていないこと」、苦手意識から「こわごわ作業する」ことが原因だろうと思う。


「基本(前提)が理解できていない」とはどういうことか。

例えば、家電の設定で通電していない状態で作業しちゃいけない、という前提があった場合、マニュアルに書いていなくても(あるいは小さい字で書いてあっても)、「コンセントを抜く」ということをして、作業するはずだ。でも、私の場合、作業している手順の場所に「コンセントを抜く」とはっきり書いていないと、電源コードを抜かずに作業してしまう。なぜ、その作業が必要なのか? 作業が必要になる前の状態、作業をした後にどういう状態になっていることが正常なのか、こうしたことを理解していないと、作業の意味が見えずに、当たり前すぎる作業を見落とすことになる。新人時代は、あまりに苦手すぎて、OSやデータベース管理ソフトのインストールを同じエンジニアの同期入社の同僚に、お願いしていたくらいだ。


「こわごわ作業する」というのは、例えば、Aというボタンを押して、次にBというボタンを押す手順があった場合、普通の人なら、A→Bと立て続けに押す。私の場合、自信がないので、Aボタンを押す、説明書を読み直す、「よし、次はBだな」と思って、Bボタンを押す、そこでエラーが出たりする。銀行のATMでも、テレビのリモコンでも、ボタンを押して放置すると、最初の行為がリセットされたりするだろう。Aボタンを押した後、すぐにBボタンを押さなかったせいで、最初に押したAボタンが無効になるような場合がある。あるいは、説明書を読んでる間に、自分でAボタンを押したことを忘れてしまって、説明書を見た後で、A→Bと続けて押して、結果として「A→A→B」と押下してしまうような場合もあるだろう。

今のは、わかりやすく2つのボタン、そのタイミングだけの話にしてみたけれど、必要な作業をスキップしたり、やってはいけないをやってみたり、なんてことを無意識にしてしまっているのだろうと思う。だいたい、怖がる人間がこういうことの引きが強い。


根本的に、設定の苦手意識を払しょくするには、「エラーどんとこい」という姿勢を持つしかないだろう。前提条件となるコンピュータの理屈をすべて学んでから説明書を読むなんて時間は忙しい現代人には許されていないのだから。

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なぜ、こんなことを書いているかと言えば、会社から預かった社用スマホの設定をせよ、という文書が飛んできて、それがうまくいかないからだ。スマホのバージョンが違うせいかマニュアルに書いてある内容とスマホのメッセージが違うし(最近は、ソフトウェアの更新が頻繁なので、UIが変わることもよくある)、何度、マニュアルを往復しても、自分が操作した以上のことは書いてない(ように見える)。年度初め、こんなことに時間をかけてる場合じゃないので、早めに終らせたいという気持ちが余計な焦りも生んでいる。

とりあえず、今日はこの作業を忘れよう。明日以降、あらためて「エラー、どんとこい!」の精神で臨んでみよう。余裕を持って作業できるように少しまとまった時間を確保して、論理的におかしいことはないか?(作業順の確認)、前提の状況が正しいか?(マニュアルをさかのぼって前提を確認)、を確認しようと思う。

でもやっぱり… 苦手な作業ではあるので、近い将来には設定作業にAIのアシスタントが必ずつく日を待っています。主に、Appleさん、Microsoftさん、よろしくお願いいたします。

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