December 23rd, 2023


今回の旅の大きな一つの目的、友達に会うのが今日だ。
NYでのオペア時代にあった友達で、ほぼ毎週末といってもいいくらい一緒に遊んでいたドイツ人の友達。遊ぶといってもオペアの金銭事情は厳しいので、お金をかけずに楽しめることとして、ひたすらマンハッタンやブルックリンを一緒に散策した日々だった。それだけで楽しかった。

彼女が住んでいるところまでは行けないが、その手前のケルンという街で会う予定になっている。ケルンはドイツ国内のクリスマスマーケットとしてもかなり人気の高い地。この時期に行くのは一番良さそうだ。

フランクフルト中央駅からICEという特急列車に乗る。片道2時間くらいの旅だ。
ICEの車内は日本の新幹線のような感じで、かなり清潔。
座席の上にある電光掲示板に予約席が示されているので、自由席をとったわたしは予約されていない席を探す。
電車の出発時刻の30分前と駅に早めについていたこともあり、難なく席を確保する。

車窓から見える景色はさすがヨーロッパ、とてもきれいだ。なにもないけれど、ただただ広い原っぱや森が広がっている。子どもの頃ああいうところで無限に遊べたな、なんて思い出す。


ドイツの電車は遅延が当たり前と聞いていたので、気負わずまあ午前中にたどり着いてくれればいいや、と思っていたのだが、ちゃんと到着時間通りに着いた。

ケルンの駅構内を出ると目に飛び込んでくるのは、ケルン大聖堂。正直フランクフルトでも教会は見ていたのでそこまで期待していなかったのだが、ケルンは規模が全然違った。めちゃくちゃ大きい。

天気が悪く、風と雨がひどかったのでそのまま雨宿りも兼ねて教会の中へ。24日や25日はミサが行われるのだろうか。中は厳かなクリスマスの装飾が目立つ。

ケルンについてからというもの、日本語を聞く確率が格段に多くなった。聖堂内で日本人に写真撮ってくれと話しかけられたし、ドイツに住んでいるであろう日本人ファミリーが多い。

聖堂を後にしてからはうわさのクリスマスマーケットへと向かう。
大きめのマーケットが3つほどあり、どこも装飾が統一されていたり、童話の世界観を大事にしているようで、フランクフルトのクリスマスマーケットより断然気に入った。
さすが有名なだけある。


友達の電車が遅れてやっと会えたのは14:30ごろ。約1年5ヶ月ぶりの再会。クリスマスマーケットやケルンで有名な橋(南京錠つけるやつ、ここにもある)を一緒に歩きながらとにかく話す、話す、話す。
こういう友達とは久しぶりにあっても話が尽きない。

お互いの近況、わたしの旅について、ドイツやクリスマスについて。大事な友達と色々話すのは本当にいい時間だ。

わたしの帰りの電車の出発時刻が迫っている中で、もう1人NYでのオペア友達が会いにきてくれた。クリスマス間近で予定もある中、短い時間でもわざわざ会いにきてくれたことが本当にうれしい。

2人と熱いハグを交わしてから電車に乗り込む。ひさしぶりに人とハグした。日本にいるとこういうスキンシップ、ほぼないよなあ。

帰りの電車は少し遅れていたが無事にフランクフルトまで戻ってこれた。帰りもラッキーなことに席を確保できたので優雅にのんびり、たまにうたた寝しながら旅を楽しんだ。(危機感をもっと持たねば)


ゲストハウスでシャワーを済ませ、のんびりしていると同室の台湾の子が帰ってきた。
ここからが面白かった、ただただひたすら語り合う。話がうまい、というか頭がいい人と話すのは本当におもしろい。自分にはないものをもっているから色々気づかせてくれるし、いろんな角度でものを見るきっかけを与えてくれる。

今日行ったところの共有から始まり、お互いの国、カルチャー、仕事、経済。お互いアジア人だから共感できることも多くて、「めっちゃわかるわー!」みたいなことも多い。

気づいたら2時間くらい話し倒していて、数日前に会った人とこんなにも色々語れると思ってなくてびっくりした。彼女の人柄とか話の引き出しの多さのおかげだな、ああいう人になりたい。


ケルンでかなり歩いたので疲れがどっときた。
台湾の子は明日の朝フランクフルトを経つらしく、
じゃあ朝会えないから今言っとくけど台湾まで安全な旅をね、
あなたもね、
なんて言葉を交わしながら眠りにつく。

人との出会いが充実した1日だった。

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