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アートと音楽 人の一生は一度きり。豊かに生きたい。 忘れることができない国内外の感動体…

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アートと音楽 人の一生は一度きり。豊かに生きたい。 忘れることができない国内外の感動体験を記録していきます テーマは長く暮した中国、シンガポールを中心に。

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  • 詩(中国から)

    中国の詩や歌詞で好きなものを。

最近の記事

Brancusi 2024 Tokyo

芸術家が人生で出会いと経験を繰り返して作風を変えていくように、見る側も内面の成長や老いと共に触れたいものが時間と共に変わって行くのはごく自然なことだ。 2023年1月に愛知の豊田市美術館までリヒター展を追いかけて行った時には、それを実感したのをよく覚えている。 リヒターがキャンバス上に重ねる強い色彩が決して私には癒しになるどころか、むしろ辛いほど強い刺激であったはずなのに、帰り道の夕暮れではなんとも言えない豊かな気持ちになったものだ。 豊田市美術館のリヒター展の入り口で私

    • 動物園より面白い シンガポール植物園 (朝のおすすめ編) 

      シンガポールの外歩きは、暑さと日よけとの格闘でもある。 シンガポールを訪れる世界各国のアジア人の中でも、日本人、特に女性は比較的簡単に判別されやすい。 日よけ防止のつば付き帽子を目深に被っている。そして、日よけ防止のアームバンドをしている。更に、暑くても長袖のフード付きパーカーを着たり、限りある体力を上手に使うため、間違ってもビーサンではなく機能的なスニーカーを履いている。(シンガポリアンによってはビーサンやクロックスも普通にいる。彼らは車で来ている事も多いから) 年齢によっ

      • 中国語成語「艱難汝を玉にす」

        「艰难困苦玉汝于成」 jian1 nan2 kun4 ku3, yu4 ru3 yu2 cheng2 「艱難汝を玉にす」 人は大変な事や苦労を経験してこそ、初めて成長するのだ。

        • バリ 満月の儀式 Jan25

          バリ3日目 泊まっているホテルの周りを散策した。 私が宿泊している所は、バリでも人気のエリアである内陸ウブドの喧騒を抜けた奥にある静かな場所で、芸術振興、アーティスト支援のために作られたやや特別な宿泊施設である。独立したコテージや美しい野外舞台を備えたここは、いわゆる観光客が頻繁に出入りする場所ではない。 もっと早起きするはずが、さえずり合う小鳥や、サイチョウ(Hornbill) のつんざくような雄叫びまでぼんやり聞きながら起きたため、出立が遅れてしまった。 ああサイチョ

        Brancusi 2024 Tokyo

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        • 詩(中国から)
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          中国語成語「備えあれば憂いなし」

          災害も、旅支度も、あらゆる面で日頃から大切な心掛け。 「有备无患」 you3 bei4 wu2 huan4

          中国語成語「備えあれば憂いなし」

          シンガポールへ出発 2024 Jan18

          4年ぶりにシンガポールへ戻る旅、そして二度目のバリへ旅する 1人で合計、10日間の旅を計画した。 常夏のライオンシティーといわれるシンガポールにに住んでいたのは6年間。 この国の地面に初めて足を踏み入れたのは2002年だった。勤めていた中国の商社の打ち合わせで、シンガポールにある日系商社を訪問した。 強い日陰を遮ることが出来ないうえ容赦なく暑い、そしてあまり情緒はない若い国…という印象を持ったのを覚えている。 その時は打合せ後にMarina Bayエリアへ連れて行ってもらい、

          シンガポールへ出発 2024 Jan18

          シンガポール イーストの住まいへ Jan18

          雨季と乾季という、二つの違いしか体感できないシンガポール。 チャンギ空港は相変わらずエアコンが利いており、不快感ゼロのおもてなしは相変わらずお墨付きだ。 インフラの整備のスピードにおいては日本と雲泥の差をつけて突き進むシンガポール、コロナ禍で全力を尽くして「無人化」と「無駄の省略」を省く為に一新したシステムは至る所で見られる。 以前は到着前にICA(入国管理局)に対して入国申請書を手書きしなければいけなかったのだが、今は(2024年1月)、事前にHPから必要項目(滞在先住所

          シンガポール イーストの住まいへ Jan18

          映画「枯れ葉」

          ユーロスペースへ行き アキ・カウリスマキ監督 「枯れ葉」を観た。 舞台はヘルシンキ。 理不尽な理由で突然解雇された女と、アルコールに溺れて日々楽しみを持たない男が知り合ってから、少しづつ、進んだり、後退したり、気持ちを秘めながら惹かれ合っていく。 会えないけれどなかなか思うようにならない、というもどかしいストーリーは一番観客の心を締め上げる(?)シンプルなラブストーリーでありながら、脇役や音楽、映像遊びの巧みさが素晴らしいの一言。 主人公の女、アンサは気晴らしに音楽を聴こう

          映画「枯れ葉」

          大切な石鹸

          大切な茶色い石鹸が 次第に身を削りながら 手の中で はかなく よじれていく

          大切な石鹸

          Gerhard Richter exhibition in Toyota city

          無関係そうな2作品が急に私の脳裏で手を繋いだようにバチッと並んだ。なぜでしょう。 胸を張り、凛と上方を見る佇まいからでしょうか。 Two, unrelated artpieces that were exterted from my old memory. One was the rexent visit to Toyota museum of art in Japan during the exhibition of Gurhard Richter. The other

          Gerhard Richter exhibition in Toyota city

          フランクフルト 写真美術館

          Fotografie Forum Frankfurt 2022. Aug 初めてフランクフルトの鉄道駅に降り立った時は、活気が溢れていてこれぞ鉄道駅の醍醐味だ!と思ったが、さて音を立ててトランクを引きずり歩くのは目立つし、恥ずかしい上に怪しい輩の視線も感じてしまい急に心細くなる。 タクシーを探そうと裏通りに入ってしまったところ、午後2時にも関わらず飲んだくれが路上に転がっていたり失業者がたむろしておりかなりやばい気配だ。路上はゴミだらけ。この昼間の怪しさは、20年前によく

          フランクフルト 写真美術館

          ドイツ道中記21日目 フランクフルトで食べ、呑む②

          街をぶら歩きとビジネスリサーチ 2日目。 市中心部 街中心部の賑わう通りを歩きながらBIOSHOPやお目当ての専門店を探す。 フランクフルとは良く他の都市と比べて魅力が少ないと言われるが、初めて訪れた私には、中心にうまく纏まったアートスポットの多さは意外だったのでとても面白いと思った。 今回は数ある美術館のうちほんの僅かしか訪れる事が出来なかったのでとても残念だ。日系コミュニティーも大きいし、次回来る時にはリサーチをしながらゆっくり時間を取りたい。 8月のヨーロッパは

          ドイツ道中記21日目 フランクフルトで食べ、呑む②

          ドイツ道中記 20日目 フランクフルト

          2022年 8/8 快晴 パリ→ フランクフルト TGVで昼下がりに到着したフランクフルトの鉄道駅には、20年前に頻繁に訪れた中国深圳の駅の物騒さとほぼ同じ空気が漂っていた。 裏通りでは泥酔した人がごろごろ仰向けに路上に寝ている。トランクを持った私へ怪しい視線を感じる。タクシーも直ぐに見つからないので正直かなり怖かった。 自身もブルガリア移民のタクシードライバーは「ここは移民だらけだからな」と言う。怖さに一瞬意気消沈したけれど、綺麗な市中心部は主要なアートスポットが徒歩圏内に

          ドイツ道中記 20日目 フランクフルト

          ドイツ道中 最終日 フライト FRK→HND

          雲海を照らす神々しい満月の眩しさで目が覚めたのははモンゴル上空でした。 深夜この月を心安く見ていられたのはハンズで買った耳栓のお陰。  乗客200余人中で見事ビンゴで絶叫マシーンボーイの前の座席になったのですが、この子がもう抱き締めたいくらい可愛いラファエロ好みのむっちり天使似で、蹴られてもいいやと思った。 ただ私の隣の男性は背後から蹴りを入れられる私が何故平然としていられるのか到底理解できない。 何故かというと、この耳栓を装着した途端不思議や不思議、絶叫は優しい吹奏楽にな

          ドイツ道中 最終日 フライト FRK→HND

          ドイツ道中 10日目 ベルリン     7/29 2022

          ベルリンにすっかり魅了されてしまった。 ベルリン Pergamonmuseum ペルガモンミュージアム周辺に来る。 美術館周辺は画材や書店、また感度の高い個性派ショップが並んでおり、歩く速度を緩めてのんびり歩くのが楽しい。 ひっそりとしてウィンドウは主張しないにも関わらず、気になって覗くとどのお店もハイセンスでベルリンらしさが光るミニマルな内装だ。 用事を済ませてしばらくお店を除いた後、角向こうが騒がしい。 近づくとかなり大きなデモ隊が、音楽を大音響でかけながら旗を振

          ドイツ道中 10日目 ベルリン     7/29 2022

          サイレン

          異国の救急車のサイレンで 日本の控え目さに気づく。 フランスもドイツも、下から上に上がり上肢の音階である 一方日本は 上から下がり調子 何方も車が発するけたたましい発音には違い無く、誰もが背中を叩かれた様にビクッとする「警告」の役割はちゃんと果たしている衝撃音だ とすれば、この不快感と衝撃は、サイレンの録音の音質によるものだろう 家庭内で自分以外のオナラとゲップに妙に怒るのは 1:予測できなかった  2: 不快極まりない から 不快な方が効果的、の法則があるのかも

          サイレン