薬剤師の転職について(メリットとデメリット)
・はじめに
このnoteをご覧になっている方は、するしないに関わらず少なからず『転職』ということをお考えになったことがあるのではないでしょうか。
今回は薬剤師の転職においての、「メリット」と「デメリット」をみていきます。
転職について良いイメージを持たれている方、悪いイメージを持たれている方、様々な方がいらっしゃると思います。
今回のnoteで転職に対する考えを整理したり、新たな考え方を取り入れて、よりよいキャリア構築や、労働環境の改善ができると嬉しいです。
ご自身が転職する際のメリットとデメリットを今一度考えてみるのも良いかもしれません。
いつでものじまが相談に乗りますよ。
・転職のメリット
まずは転職の際のメリットからお伝えします。
一般的なものをいくつか記載していきます。
〈新しい挑戦の機会〉
どんなに素晴らしい仕事でも、時間がたつにつれてマンネリ化してしまうものですよね。
現在の職場において同じ種類の薬を毎日調剤することに飽きてきたり、成長の機会が限られているように感じる方も少なくないと思います。
転職のメリットの一つは、自分が新しいチャレンジの機会を得られることです。
転職することで、新しい職場で現職とは 異なる医薬品や薬物療法、新しいスキルを得る ことができます。
例えば、大手から小規模な薬局に転職する場合、小規模な薬局では、採用医薬品やサービスが異なるため、新しい考え方や技術を習得することができます。
大手は経験とノウハウの蓄積があり社内制度も整っており、会社の指示に従った流れ作業のような業務がメインですが、小規模の薬局では業務ルールがないところも多いです。
そのため、小規模の薬局では自主的に最善を考えて業務を遂行するなど、柔軟性が求められます。
大手での経験をお持ちの方は大手のやり方をベースにその薬局にあったやり方を考えられやすいので、大手の経験を存分に発揮できる働き方をすることもできます。
転職することによって毎日のルーティンに刺激を与え、生活がまた違った色になるのではと思います。
〈キャリアアップ〉
キャリアに関して、管理薬剤師やその先のマネジメントなど現在よりもキャリアをアップさせたい方も少なくはないと思います。
薬剤師としてもそうですが、今後働いていく中でどのような働き方や立場、役職になっていきたいかを考えることも重要です。
転職後の新しい職場の勤務では、新たなチームメンバーやスタッフと協力する機会が与えられます。
その際にこれまでの経験やお人柄、これからの学びにより、リーダーとしての能力を成長させることができ、将来的には会社の中心となる存在となるかもしれません。
また、新しい職場では業務改善や効率化の取り組みにも参加することができます。
これによって、薬剤師は組織内での影響力を持ち、キャリアを上げていくことができます。
管理職やマネジメントの機会を得ることで、組織内での地位を高め、キャリアをさらに重ねていくことができます。
転職は薬剤師にとって重要なステップであり、将来の成長において重要な要素と言えるでしょう。
〈年収アップ〉
転職するからには年収を上げたいと考えますよね。
転職は年収アップにもつながる可能性があります。
現在の職場でスキルや経験が評価されず、給与が上がらない場合、他の職場への転職は年収にもメリットをもたらすことがあります。
新しい職場での給与交渉やポジション交渉等は、現状とは比べものにならないほどの年収アップができる可能性があります。
例えば、個人薬局への転職であれば、これから成長のフェーズに入る会社などは、高額な報酬を得られる可能性があります。
もちろん、転職が年収アップに直結しない場合もありますが、2年後3年後など長期にみると現状維持よりも上がる可能性が高いです。
薬剤師の場合、病院やドラッグストアなど職種や規模によっても給与水準が異なるため、経験や経歴に自信がないが、何よりも給与はアップさせたいという方は比較的年収が高くなりやすい大手ドラッグストアや地方の薬局を視野に転職活動をしてみたも良いかもしれないですね。
ただし、給与だけでなく、労働条件や職場環境なども考慮して転職先を選ぶことが重要です。
〈モチベーションのアップ〉
モチベーションの低下は一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
現在の仕事に対するモチベーションが低下している場合、転職はそのモチベーションを上げることができます。
例えば、同じ業務が長期間続いて単調に感じられたり、職場の人間関係がうまくいかないことが原因となるケースもあります。
これらの場合、転職を検討することで新しい職場での環境やメンバーとの関係性が変わり、モチベーションが向上することが期待できます。
また、新しい職場では薬剤師として新たな診療科目や患者さんと接する機会も増えるため、自分のスキルアップや成長に繋がることもあります。
その結果、仕事に対する向き合い方が変わり、より高いモチベーションで取り組むことができるようになるでしょう。
新しい職場での環境やメンバーとの関係性により、仕事を前向きに捉えたり、新しい仕事により、未知の自分に出会える可能性があります。
〈人脈を広げる〉
独立を考えている方は特に気になる部分かと思います。
転職も交流の機会を広げることができます。
新しい職場での出会いや、業界内でのつながりは、人脈を広げる良い機会です。
独立を後押ししてくれる会社は交流会等もよく実施していたり、小さい会社であれば社長と一緒に会合に参加したりできる会社もあるので、人脈を広げたい方も転職は一つの手立てになる可能性があります。
異なるバックグラウンドを持つ人々との交流は、新しい視点やアイデアを得ることができますし、将来のキャリアにおいても有益なつながりを築くことができるでしょう。
転職によって広がる交流の機会も見逃せません。
薬剤師の転職のメリットをいくつか挙げてみました。
変わり映えのない毎日から抜け出し、新しい挑戦と成長の機会を得たい場合は、転職を検討することは非常に魅力的ですね。
転職にはメリットだけでなく、デメリットもありますので、慎重な検討が必要です。
・薬剤師の転職のデメリット
転職することは、新しいチャンスや成長の機会を提供してくれますが、デメリットもあります。
デメリットについてもいくつか記載していきます。
〈収入ダウンの可能性〉
転職を考える場合、経済的なリスクも考慮する必要があります。
転職には、転職活動中の収入減や新しい仕事での給与ダウンなど、経済的なリスクが付きものです。
例えば、新しい職場の給与が前職よりも低い場合、生活費やローンの返済に影響がでるかもしれません。
そのため、新しいポジションを受ける前に、給与水準や労働条件をしっかり検討する必要があります。
また、他業種や他のポジションへの転職は、年収が下がる可能性があることを考慮し、生活費の見直しや節約策の準備をすることが重要です。
お金の心配は、転職に挑戦する際の大きなストレス要因となるため、計画を立てて安定した行動をすることが求められます。
〈一時的に不安定になる〉
新しい職場では、まったく異なる業界や職種、チームなどで働くことになるかもしれません。
そうするとこれまでやってきた自分なりのコミュニケーションの取り方や、業務のやり方を変えたりする必要があります。
初めての職場でも、ほとんどが他の薬剤師やスタッフと協力しながら業務を進めることが多いです。
チームのコミュニケーションスタイルや意思決定のプロセスなど、新しいチームの文化に適応するために、仕事の流れやコミュニケーションスタイルなどを学び直す必要もあります。
新しい環境になじむまでには時間がかかるかもしれませんが、ある程度時間を要するものと割り切り、自信を持ちながら慣れるのを待ちましょう。
自身の経験や努力によって必ず適応できるはずです。
〈周囲との関わり〉
転職によって、薬剤師としてのキャリアを築いてきた職場での人間関係と離れることは、心理的な負担となる場合があります。
特に、関係を築いていた先輩や同僚との繋がりは特に、転職の決断の悩みとなることもあると思います。
例えば、これまでの職場で一緒に仕事をしていた先輩に助言やアドバイスをもらった経験がある場合、その支えがなくなることで不安を感じることがあります。
また、信頼関係を築いていた同僚と離れることで、助け合いやチームワークが得られなくなる可能性もあります。
しかし、新しい職場ではまだメンバーを知らない状況です。
新しい人々との出会いを楽しむことで、新たな人間関係を築き上げていくことが大切になります。
新しい職場で協力を求められた際に、積極的に関わり、メンバーとの信頼を築くことができます。
また、コミュニケーションを大切にし、職場の人々との良好な関係を構築することも重要となります。
転職を考える際は、人間関係の変化に伴う負担もあることを認識し、新しい環境での人々との出会いを楽しんでいくことが大切です。
〈労働環境の変化〉
働く環境の変化も課題となる可能性があります。
たとえば、新しい組織では薬剤師同士がチームになって業務を遂行することが求められる場合、それに慣れるまで時間がかかる可能性もあります。
また、新しい組織では習慣や価値観が異なる場合、それに適応する必要があります。
以前の職場では緊張感のある環境で働いていたのに対して、新しい職場ではリラックスした雰囲気が求められる場合、新しい組織文化に順応するための能力や柔軟性が求められます。
新しい職場でのコミュニケーションスタイルや働き方に適応し、円滑に業務を遂行することが重要です。
〈経験のない職種や業界への挑戦〉
転職によって、新しい業界や職種に挑戦することがあります。
初めての分野の仕事に挑戦するということは、新しいスキルや知識の習得が必要となってきます。
初めはつまづいてしまうこともあるかもしれませんが、新たなスキルを身につけることで成長できます。
例えば、初めての転職で未経験のMRなどの営業の業界に転職する場合、医薬品の知識に加えて、顧客とのコミュニケーション能力や営業スキルも必要となる場合があります。
転職による新たな挑戦は大変なことです。
しかし、前向きな姿勢と情熱を持って新しいスキルや知識を吸収することで、成功する可能性を高めることができます。
そして、成長した薬剤師として、新しい分野での仕事を充実させることができるでしょう。
・まとめ
長い文章をご覧いただきありがとうございました。
メリットとデメリットをいくつか挙げてみました。
転職の理由や目的が一人一人違うように、ある方にはメリットでも別の方にはデメリットになることもあります。
もちろん今回挙げたもの以外にもたくさんのメリットとデメリットがあります。
「転職いつかはするんだけど、将来のことあまりわからないなあ」という方はのじまに相談してみてもいいかもしれないです。
もちろん、人によっては現職を継続された方がいい方もいますので、その辺りも気軽にどうかな〜とご連絡いただければご対応します。
のじまに相談する
のじまは1人でも多くの薬剤師の方に後悔する選択をしてほしくありません。
薬剤師ライフを楽しみましょう!
次回もお楽しみに〜🫶
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