野風

田舎で一人暮らしの50代。コロナ禍でやめたもの:白髪染め、テレビ、リア充。noter歴…

野風

田舎で一人暮らしの50代。コロナ禍でやめたもの:白髪染め、テレビ、リア充。noter歴2年目に入りました。テキストと写真を主に、皆さんの作品を楽しませていただいています。

最近の記事

ポルトガルは歴史の教科書で鎖国時代に通商を行っていた国というイメージが強かったが、こんなに日本人に合うと思える観光地であったことは意外だった。人々は朗らかで優しいし、何より塩味の強い料理は日本人の口に合う。シーフードが美味しいのも魅力。近いうちにリピートすること間違いなし😎

    • リスボンに向かう途中、ヒースローでトランジット。初めてのイギリスでフィッシュアンドチップスと軽めのビールを注文。おいしくないとは聞いていたけど、衣の揚げ方、もう少しなんとかならないだろうか。タルタルソースも、日本みたいに刻んだ卵や玉ねぎが入っていたらもう少しましだったかも。

      • 涼しい地球

        以前、エアコンを使わない生活を記した記事の中で、「例年7月末が一番暑く、それ以降は風が確実に変わり、徐々に秋の気配が感じられるようになる」と書いた。 そして、例年に比べて半月ほど季節の早い今年も、一番暑さが厳しいと感じたのはちょうど「海の日」前後だった。その後は、まだ暑さは続くものの確実に風が変わったと感じていた---、そう、初めて「暑熱順化」という言葉を聞くまでは。 「暑熱順化」とは、人間が暑さの中でも活動できるよう自然に備わった体温調整機能だという。まずは2~3日で自

        • 高速道路のトンネルでパトカーに追いかけられた話

          先日の午後。出張で高速道路を走っていたのだが、田舎で交通量も少なく前も後ろにも車一台おらず、優雅にドライブ気分を満喫していた。にもかかわらず、長いトンネルに差し掛かった途端、ウーウーとサイレンを流す車が近づいてくるのに気づく。明らかにパトカーだ。 メーターを見ると90km。いや、10kmオーバーで捕まるなんてないっしょ…と思ったが、そのうちにサインが視界に現れ、区間の速度制限が70kmということが判明する。え、私、捕まるの!? 捕まるの?? と焦りながら、しかし対面通行で譲

        ポルトガルは歴史の教科書で鎖国時代に通商を行っていた国というイメージが強かったが、こんなに日本人に合うと思える観光地であったことは意外だった。人々は朗らかで優しいし、何より塩味の強い料理は日本人の口に合う。シーフードが美味しいのも魅力。近いうちにリピートすること間違いなし😎

        • リスボンに向かう途中、ヒースローでトランジット。初めてのイギリスでフィッシュアンドチップスと軽めのビールを注文。おいしくないとは聞いていたけど、衣の揚げ方、もう少しなんとかならないだろうか。タルタルソースも、日本みたいに刻んだ卵や玉ねぎが入っていたらもう少しましだったかも。

        • 涼しい地球

        • 高速道路のトンネルでパトカーに追いかけられた話

        マガジン

        • グレイヘアという選択
          6本

        記事

          もやもやした話

           働いているオフィスで、二つ隣に座る30代くらいの男性がいる。仮に二つ隣君と呼ぼう。同僚とのやりとりに聞き耳を立てても、あまり社交的ではなく、仕事も器用にこなしていくようなタイプではなさそうだった。ただ、昼休憩の始まりと終わりにエレベーターで一緒になることは多かった。一度、女子率の高いイタリアンレストランで一人でランチをしているのを見て意外に感じたが、それ以上でもそれ以下でもなかった。  しかし、ある朝のこと。オフィスは最上階にあり、始業時間ギリギリの出勤は、エレベーターに

          もやもやした話

          寒波下のホテル生活

           1月24日の早朝。トイレのフラッシュボタンを押して流したが、なぜかタンク上部の蛇口から水が出ない。ふと、故障か? → 不動産会社に連絡 → 修理業者(日程調整) → 時間かかる → 面倒くさい、という図式が頭をよぎる。仕方なく隣接する洗面台に向かったが、こちらも蛇口がうんともすんとも言わない。キッチンでもあがいてみて、初めて水道が使えなくなったことに気づく。電気、ガスは使える。賃貸住宅に住んでほぼ35年余だが、こんなことは初めてだった。夜間対応窓口に電話をかけるが15分以上

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          とうとうコロナに感染しました

           コロナ禍がスタートして早3年が経とうとしている。ワクチン未接種のまま、なんとかここまでやってこれたが、とうとう先月上旬にコロナに感染してしまった。感染源は、おそらくあの日のランチだろう。数週間ほど、アルコールスプレーを持ち歩かないなど、自分自身にも甘さがあったのは否めない。ただ、実際に自宅療養を経験して色々と思うところがあったので、少しでも皆さんの備えになればとここに書くことにした。  すでに感染を経験した同僚たちが、こぞって言うのが「コロナは風邪じゃありません」だ。様々

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          人生観を変える国

           何も予定のない休日でも、一度は外出することに決めている。寒くなってきたこともあり、長めのソックスでも買おうと、市内の量販店に立ち寄る。小腹が空いてきたのでフードコートに行ってみたが、昼時で、案の定、家族連れでごった返している。  そこで、少し単価の高いレストランエリアに向かう。こちらも混んでいたが、行列の出来ていない店が目に入った。看板を見上げると、カレーとナンの店だった。気分ではなかったが、並ばずに済むことや、店先に置かれていたメニューの「チーズナン」が気になり、その店

          人生観を変える国

          物件探し(続)

           周辺環境と外観に惚れ込んだ物件の、待ちに待った内覧日。  不動産会社の人が鍵を開けようとしているそのドアの先に、新居となる二階への内階段があるはずだった。「どうぞ」 促されて玄関に入る。ふと、入り口の狭さが気になったが、惚れ込んだ物件なので、気にせず階段を駆け上がっていく。ん? この階段、やけに滑るな。いやいや、そんなことくらいなんだ、滑り止めテープを貼ればいい。2階にあがり、トイレを横目に、待ちきれないとばかりにリビングに滑り込んだ。あれ? 想定していたより、狭い? ど

          物件探し(続)

          香港に愛を込めて

           外国人観光客の誘致に携わっていた間に、香港市場を担当したことがある。人口規模からして大きくはなかったが、香港で造成されるツアーや香港メディアによる情報発信が世界における華僑や台湾などの訪日動向を牽引しているとして、重要市場と位置づけられていた。  担当者になり、現地への挨拶回りから着手したが、初期の営業訪問に欠かせなかったのがお土産だった。「香港」 「喜ばれるお土産」などとググってみたり、経験者から先方の好みなどを聞くなどして、持参するものを決めていく。香港は成熟した訪

          香港に愛を込めて

          ショートショート/異国にて

          私は駐屯米軍の歓楽街として栄えたタイのパタヤにいた。不本意にも、天職とばかりに尽くしてきた営業部から経理部に転属になり、すでに3年が経つ。国内外に飛び回ってきた出張も全て無くなり、書類相手の退屈な日常に鬱屈して、ホテルだけ予約して飛び出してきたのだ。 今日もホテルで朝食を終え、ビーチを散歩している。何しろノープランだから、他にやることがない。携帯をかざし、遠くに「PATTATA」の看板を捉えたその時だった。「サラ?!」 サングラスをした一人の男性が近づいてくる。「覚えてない

          ショートショート/異国にて

          シンガポールからのエアメール

          シンガポールからのエアメール

          キミは天巻を食べたことがあるか

           もう15年以上も前になるだろうか。この地で新体操の世界大会が行われたことがあった。その撮影のために来県した東京在住の女性カメラマンをアテンドした際、駅から少し離れているが、地元で人気の居酒屋でその日の労をねぎらうことになった。キンキンに冷えた麦酒で乾杯し、近海の幸を中心に肴を選ぶ。  当時はまだ30代後半で今ほど食にこだわりはなく、相手が喜んでくれたり、過ごした時間が楽しかったりすれば十分に満足出来た。そろそろ〆に入ろうかとメニューを見せながら尋ねる。「おにぎりにしますか

          キミは天巻を食べたことがあるか

          雲を抱く国

           美しい空という言葉から連想するイメージにどんなものがあるだろうか。朝焼け、夕陽、真っ青な空、星空。そして、たくさんの表情を持つ雲も空の一つだと思う。日本人は大気の現象にさえ名前をつけるのが好きで、空や雲にも様々な名称があるが、一番好きなのは「行き合い(ゆきあい)の空」だ。新古今和歌集由来の言葉で、夏の雲と秋の雲が同居する晩夏の空をさす。夏と秋が空で行き交う擬人化など、想像しただけで微笑ましいが、今ほど科学的データがなかった時代でも、季節による雲の違いがはっきりと認識されてい

          雲を抱く国

          麻のリネン

           エアコンを使わなくなってから7月末が最も耐え難い暑さだと思っていたが、今年は梅雨明けが早く、6月半ばにそれを経験した。すでに暑さに慣れたおかげで、7月に入ってもだるさや体調不良とは無縁だ。以前にも、エアコンを使わなくなって生来の皮膚感覚が戻ったと書いたが、「今日は快適だ」などと思って湿度計を見ると必ず70%未満で、不快に感じだすと70%を上回っているのを確認する。私の皮膚、この湿度の境目をむっちゃ正確に把握する。  エアコンなしでも、より快適に過ごそうと、今年は寝具類を新

          麻のリネン

          まさかのまかないサバイバル 

           隣の県に、三年前に友人がオープンさせたオーベルジュがある。医食同源や地産地消をうたい、渾身の想いを込めて造られた宿だったが、コロナ禍で集客にかなり苦労していると聞いていた。しかし、今夏は人流の戻りもあり、人手不足で困っているというので、本業のほうの夏季休暇を利用し、ボランティアで一週間ほど手伝うことになった。  仕事は食事の配膳や部屋の清掃等が中心だ。初日は緊張もあり、早々に疲れてしまったが、まかないの声がかかったのは21時を過ぎてからだった。やっと晩餐にありつける。心

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