【76日目】
あと3日で父の命日だ。
母はまだ変わらず食べ続けているそうだ。
前までは次はいつ行くか帰ってる段階から考えていたのに、今はまだ考えたくなかった。

正直結構疲れた。

終わりにしたらもう会えないのに、早く終わりにしたいような複雑な気持ち。

母からは
「は非布さん四ふはふのほふのかわららさんか

変わりないよ」

ってよくわからん文字のLINEが入った。笑

やっとマスクを外して仕事に行けるようになった。

すぐに泣いたり、うまく笑えない気がして母の余命宣告からずっとマスクをしていた。
それがやっと取れた。

【77日目】

今日は久しぶりの雨。
そしてはーちゃんの保育園参観。

隙間から見るはーちゃんはめちゃくちゃ可愛くて面白くて目の保養。
いっくんは親がいると張り切りタイプだけど、はーちゃんは甘えたくなるのかイヤイヤしてた。

当たり前だけど性格違うなぁと毎回思う。

母にもはーちゃんの様子を送ったけど返事は返ってこなかった。



【78日目】

はーちゃんは朝仲良しのお友達がいて、機嫌良く教室に入って行った。女子〜

なんだか母のこと夢だったのかなって思うくらい普通に過ごせてるこの頃。
年は絶対越せない言われていたけど、越せちゃうんじゃね？



年越せたからって別に特別なわけじゃないんだけど、なんか新しい年を迎えられるかもって希望になるよね、うん。
まぁ本人はもういいよって思ってそうだけど。



あと家にいて制限なく2ヶ月って余命宣告されたら、そりゃ食べるのは当たり前だと思うけどそれはもう食べまくってて。

もし母が自分の子なら育て方間違えたわ…って思うほど動かずにただひたすらに食べるわけで。

まぁもうそうするしか時間も潰せないし、やることもないわけで。

どんなに食べて動かなくなってもある程度から、見た目の変化ってあんまり感じないものなんだなぁと思ってみたり。



夜は母に電話した。
兄がお腹を出して見せてくれたけど、はーちゃんがパンパンっていうほどパンパンに太ってトドみたいだった笑
ごはん食べれてよかったね。

よしおから母にLINEがきたそうだ。
何かと思ったら

【ツムツムへご招待…】


やっぱよしおは無理だ笑
間違えたにしろ、頭おかしいだろどんだけ暇だよ。
体調もなにもないのはわかるが、ほかにLINEを送るわけでもなくツムツムって…
ぼんやりしてんのも良い加減にしろよ。
呆れた。

どうゆう気持ちで送ったのか知りたくて、会った時かましてやろうかと思ったけど


くだらないからやめた。


もしこれが自分の息子なら
「まだツムツムやってるん？そりゃ長いことやってるのね。
でもね、ツムツムの通知まじうざいからやめなー。しかも余命宣告されてる人になんの連絡もなく、ツムツムご招待の通知するだけって本当やめなー。
人としてどうかと思うよ。だってさ、自分のハートが増えるんでしょ？それだけの為に、
体調大丈夫？どう？って気遣いのLINEなしにそれはないと思うよ。」

って教えてあげるけど、
相手はもう70代後半のおじいちゃんだ。
今更何を言ったって変わらないし、何も思わないから無神経なことしてるんだから。

自分よりも30以上年上の人たちの対応には連絡だったり頼りなさだったり呆れることが多かった。
だけど、ふとその人たちの葬式に行くか？死ぬ時私はどうするか？と考えると、行かないし何もしない。という決断になった。

当たり前に親戚で
なんとなく濃い関係のような気がしてたけど、
実際は年に1回も会わないし、なにが好きかも知らない人達なんだよなぁ。