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メヒコ旅行記①Puerto Vallarta, Mexico最初の一歩

カリフォルニア、サンジョセからメキシコの西側、海沿いの観光地プエルトバヤルタまでは飛行機で3時間と少し。私は今、そのプエルトバヤルタの街のシーフードレストランでビール片手にほろ酔っている。旅に必要な手順を一通り済ませたので、覚えている今のうちに備忘録を残しておこうと思う。2023年、4月の記録。


全身トリバーチで固めた、やたらとため息の多いアメリカ人女性の隣りで若干の居心地の悪さを感じつつも、朝4時半起きということも手伝って飛行機ではそこそこ眠れた。上着はもう一枚あってよかったかもしれない。足首が冷えた。

カリフォルニアとの時差はたったの1時間ということで、飛行機が着陸後、時計の針を1時間進めた。4月になり、ようやく春の気配を帯びてきたサンフランシスコでは春といえど、日差しは刺すような強さがある。多分乾燥のせいだろうが、ここプエルトバヤルタでは気温こそ暑いが、湿度のおかげで日差しの強さはカリフォルニアほどではない。とはいえ気温はすでに85℉を上回っており、街を歩く人の格好はTシャツ短パン、ミニドレスといった様相で、我々日本人にとっては夏と評するに余りある。

*以下に記す$は全てメキシコペソを指す。

SIM

さてここから本題。21世紀を生きる我らには、何は無くともスマホのデータが必要である。旅行前からsimカードをAmazonなどで買い求めることもできるが、私は現地調達が好きである。なぜなら繋がる可能性が高いから。

Amazonで買い求めたものは、物によってはWifi環境下でのマニフェストがダウンロード必須だったりして煩雑だ。その点、現地の空港などで買い求められるSimはサービス担当者が勝手にゴニョゴニョしてくれたりするから楽。

この辺りは個人の好みの問題だと思うので、事前準備派の諸君はお取り寄せのサービスに合わせて設定を済ませて欲しい。幸い、プエルトバヤルタ空港内でのWifi環境は良かったので、その点は心配ない。多分。

現地調達派の諸君は以下を参考に。
まず、空港に着いたら(着く前でもいいけど)Google mapsで使用予定の範囲の地図をダウンロードしておく(SIM関係ない)。メキシコにはファミマやローソンのようにOXXOというコンビニがあり、そこでSimカードは買える。空港から一番近いOXXOは空港を出た目と鼻の先にあり、空港の建物が空から見てL字型とすると、ちょうどその余白部分に位置している(伝われ)。まあGoogle mapsでOXXO検索すればいいさ。

出入りするタクシーに気をつけながら横断歩道を渡り、OXXOのカウンターへ。Simカードが欲しい旨を伝える。英語は大体通じる。買うのは、SImカードと、プランの2つ。私は$50のプランを購入し、計$94。コーラの値段も含まれてます。

これ後から「ん?$94?そんな安いことあるかい」と思ったんだけど、レジの表示には確かに$94とあった。レシートもらわんかい!というご指摘はさておき、後から確認したクレジット会社の履歴も日本円で¥740とあったので、それくらい安いらしい。すげー

空港のカウンターではTencelのsimを勧められたけど、無いと言うのでOXXOブランドのSIMを購入。ショップ内のカウンター席に場所を移し、いそいそとスマホを出す。

おっとここで重大なミスに気づく。SIMカード外すクリップ忘れたね。絶対絶命。仕方がないので手持ちの極細ペン、SAKURAのMICRON005に犠牲になってもらう。ペン先はシンデレラフィット。押下と同時にSIMカードカートリッジが現れ、私のMICRON005のペン先は陥没する。今までありがとう…やっぱり極細ペンはSAKURAのMICRON005です。

SIMを入れてairplaneモードをオフにすると、Messagesにキャリアからいくつかメッセージが届く。全部スペ語。終わったわ〜と思いつつ、カウンターの隣でゆっくりしている紳士に助けを求める。以下、接続手順。

メッセージのいくつかのうちに、以下のようなものがある。

Tu usuario es 3223955123 y tu contrasena es xxx2H2je0o

これこそが、あなたの電話番号とネットワーク接続のための暗証番号である。

Ingresa a oxxocel.com/login o descarga la app OXXO CEL en oxxocel.com/app para consultar tu saldo o el historial de consumo de tu linea OXXO CEL

oxxocel.com/login にアクセスし、この電話番号と暗証番号を入力。INICIAR SESIONをクリックする。私の場合、この後ログイン画面が何の反応も示さないため、いつまで経っても接続できないものかと焦ったのだが、いつの間にか通信データが使えるようになっている。試しにWIFI環境外で何かにアクセスしてみてほしい。

ともかくこれで一安心。宿に向かう。

空港からダウンタウンへのアクセス

プエルトバヤルタからダウンダウンの方まで向かうには、大きく3つのオプションがある。

  • タクシー

  • 送迎車

  • バス

  • Uber / DiDi

タクシー

インターナショナルの空港内では、入国の手続きを済ませて出口に向かっていると、ゲートを越える前にカウンターが設置されており、その周りには30名以上はいるであろうメヒコ人たちがタクシーの客を奪い合っている。通る人々は軒並み声をかけられ、ここでタクシーを取り付けないと外ではもっと高い料金を払うことになる、と警告される。せっかくだから料金くらい聞いておけばよかったと思うが、私はチェックインまで時間があることもあり、ごめんトイレ行きたいから後で、とお茶を濁してその場を後にしてしまった。

ちなみにゲートの外に出てもタクシーの予約カウンターはいくつもあり、ここを逃したからといってタクシーに乗れないわけではない。ただゲート内に滞在できるくらいだから、正規の値段である確率は高いと思う(個人の感想です)。

他の記事を参考にする限り、空港からダウンタウンへは$350ほどが相場らしい。ボラれるのは確かに嫌だが、飛行機で疲れているのだからさっさと宿に着きたい人は気にせずちょっとくらい多く支払ったところで何の問題もないと思う。最初のワンウェイだけなんだから。

と思っていたが、Uberの利用のしやすさが段違いだったので訂正。後述する。


送迎車

これは宿が送迎バスなどを用意している場合。事前に告知があるはずなので、その人は宿の名前のラミネートポスターを掲げているスタッフを探せば良い。しかし空港は似たような人々でごった返しており探すのは困難なので、早いとこ人に聞いたほうがいいと思う。Hey amigoとか何とか言って。

バス

Google mapsで空港から宿までの移動方法を検索し、公共交通機関のタブを選択すると、そこから一番近いバス停が表示されるはずだ。メインのバス停は、先述したOXXOのある方向に歩いて歩道橋を渡ったところにある。大して距離があるわけではない。サクサク歩く。日曜日でも頻繁にバスは運行しているらしく、昼間であれば少なくとも10分に一度はバスが来る。一説によれば2分に一本。群馬では考えられない(突然の群馬dis)。

乗り込む際にGuatemala stに行くかどうかを伺い、乗り込む。

バス料金は現金の先払い式。$10だ。空港で細かいキャッシュを準備しておいた方が良い。バスの運ちゃんが運転しながらお釣りをくれるので安全上良くない。安全運転でお願いします。
バスはダウンタウン近くに差し掛かると頻繁に止まるので、Google mapsの位置情報を見ながらいい感じで止まったタイミングで自分も降りると良い。

バスに乗り込んだら、私の荷物を見た普通のおっちゃんが即座に席を譲ってくれた。さすがラティーノ。彼らにとっては遠慮される方が微妙だろうと思い、満面の笑みで感謝を伝えご厚意に甘える。

バスに乗り込む人々のいくつかには、花を差したグラスを片手にしている。花を買うのが日本やアメリカより日常に溶け込んでいるのだろうと思った。

Uber / DiDi

北メキシコの個人タクシーサービスはUberとDiDiが2強らしいが(メキシコ人フォーラムで聞いた限りでは)、タクシーの利権問題やら何やらで、いつかのサンフランシスコと同様、空港への出入りは禁止されているという。というわけで、こうした配車サービスを利用するには一度、空港から出る必要がある。それだったらタクシー使えばいいんじゃない。

だが実際、街から空港へのUberでの乗り入れは可能だった(早朝だったからかもしれない)。バス停は先述した通り、空港を出て左側の歩道橋を渡った反対側の道路にあるのだが、Uberを待つ人々の多くはここで車を待っていた。ピックアップ先をこの位置に指定しておいて間違いないだろう。

バス停のすぐ目の前にはTaco de Marinという有名なシーフードのブリトー屋さんがあり(知る限り街と空港前の二店舗)、空腹であればここで腹ごなしをするのもおすすめ(街の方がクーラーは効いている)。

街の中心地までの料金は、2023年5月5日、10時現在は$129.95。悪くない。荷物が多い場合は、Uber、少ないなら、バスでいいと思った。

余談だが、DiDiはタクシーが捕まらないことが多かった。ドライバーの方の利用者も少ないのではないかと思う。


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