閉鎖空間

ある一定の世界に開かれている状態は、たいへん居心地がいい。
授業や、学校という場所は、ある一定の世界にしか開かれていない。

時に密室で、時に大きな密室で、学校という場所は、どこもかしこも閉鎖空間である。

各都道府県自治体はどの程度まで定めているのかは知らない。しかし、ある程度の期間をおいての転勤が必要な職業である。

常に変化する世界に対応するヒトつくりには、最新であるべきではないかと思う。
教授する側が常に変化し、新しい価値観と触れて、成長し柔軟になる必要がある。
今、そのヒトつくりは最新か?と言われて、直ぐに返事ができる教員は何人いるのだろう。

閉鎖空間は居心地が良い。
一定の世界にしか開かれていない状態は、とても温かく、ゆるく、ぬるい。
それに浸りきるような制度はいかがなものなのか、疑問である。

教育基本法では、人格の形成、を謳う。
完成させる人格なんてないし、作り上げるのは生徒自身で、作る機会も与えられない。
生徒は人間だし、彼らの自身の社会に所属していると思うのだが、御上はそう思わないらしい。
じゃあ御自身で御指導なされれば宜しいと思う。
そんな御指導をうけて、どんなヒトができるというのか。
生徒の力を信じていない証拠じゃあないか。

閉鎖空間で何を、どんな風に、どうやって教えるのか。
答えはまだわからない。