私のはなし 部落のはなし
映画を読み、そのまま著書を読んだ。
ドキュメンタリーは、同世代よりよく見ている自負がある。著書は、ドキュメンタリー映画の風をよく感じられる描写が多く、読む時間やその人の感覚ではくどいな、と思う瞬間があるかもしれない。私も、時折そう思った。しかしそれは、『はなし』を映像化するドキュメンタリー映画を撮影した、監督の気風を感じられ、嫌だな、というネガティブな感覚ではなかった。
丁寧すぎるほどの描写。
差別のはなしを撮影する人間の、優しさと思う。
あとがきで、亡くなられた娘さんへの