門出

初めて先生とよんだひとたちが門出を迎えた。
なんと喜ばしいことか。
愛情不足で、構ってちゃんで、それでも、かれらはキラキラまぶしかった。

かれらからパワーをもらっていると思うほど、かれらのパワーは凄まじい。

別の地にいたために、成長が見れなかったが、
門出を迎えるかれらのしゃんと伸びた背中から、成長を感じ取れることができた。
美しいとさえ、おもうほど。

そこまで教授した方々も本当に素晴らしい。
凛として、美しく、なぜあんなにも気丈に振る舞えるのか、教えてほしいくらいだ。
成長を観察してきたからなのか、なんなのかは分からない。
でも温かく見守るその目が、細くなっているのは、きっと、私には分からない理由がある。
月日が物語る理由があるのだろう。
たくさんご苦労もされて、たくさん悩まれて、たくさん叱って、たくさんの愛と、情でかれらと接しているあの方々に、本当に頭が下がる。
いつも適度な距離で、私に先生のやり方を、教えて下さって、ただのこどもを先生にしてくださったことを、私は一生涯忘れない。

私と言えば、相変わらず泣いてしまっていて、上手く笑うこともできない。まだまだこどもということなのだろうか。
自分が辞める目的を作るのに躍起になって、それも滑稽にしかみえない。


それでも、温かい場所であり続けているあの方々に、感謝と謝罪と、労いを。