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ベイカー街のベイカーベイカー

人より仕事をしていないなーと思う。
他人より仕事が速いから暇な時間が多い、とかそういう次元ではなく仕事をしていない。ただ全く何もしていない訳ではない。部署の大きなプロジェクトのリーダーな割にめちゃくちゃ暇だ。不思議。

こないだ買った『マイベイカー』を読んだ。
パン屋さんが舞台のかわいい恋愛漫画で、2巻まで買って読んでいたら、たまたま2巻完結だった。もしかしたら打ち切りかもしれないが、恋愛漫画ったこの短さがちょうどいいなぁと思った。

恋愛漫画のゴールってほとんど決まってる。主人公が気になる相手と出会って、最終的には結ばれるみたいな。結ばれないこともあるけど。

その性質から、仕方がないのだけど、連載を伸ばすためには二人を簡単にくっつけてはいけない。次々に恋のライバルが現れたり、主人公が度を越して奥手だったり、妙に耳が遠かったり。そうしているうちに、等身大の恋愛漫画だったはずが、どんどんファンタジーになっていってしまう。途中から登場人物がどいつもこいつも面倒でイラついてきたりもする。

『マイベイカー』はそういうストレスが全然なかった。2巻完結のおかげか、くっつきそうな二人が、順当に好意を確認しあい、リアリティラインを保ったまま結ばれてハッピーエンド(ネタばれ)という理想的なストーリーだ。登場するキャラクターもみんな好印象で、読み終わって「よかったよかった..」という温かな気持ちになれる良き作品だった。

そう考えると『イエスタデイをうたって』は最後までみんなうじうじしていたけど、不思議とリアリティがあって最後まで読み切れた。筆力。
僕らの人生もうじうじせずに2巻くらいで終わっていきたいですね。

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