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湘南に移住した話①

2019年6月、都内で勤めていたアパレル店の店長に異動を言い渡された。

「あなたの次の店舗は平塚です。」
そう言われた時、私は最初
「平塚??どこだろう??」
と思ったのが本心である。

ポカーンとしていると店長が
「平塚ってどこかわかる?湘南だよ?俺が異動したい場所TOP3に入る場所だよ?」
と言われてそこでやっと
「湘南!!!」と思った。

私は新卒から都内の店舗でずっと働いていて、異動が多い職場であったが、私は一度も異動がなくそこの職場での思い出があり、その店舗が大好きだった。

本来なら、異動を言われて泣く人も多い。
自分も異動する時は泣くんだろうな。と思っていた。

しかし、実際異動を言われたとき悲しさはなかった。
むしろ楽しみな気持ちの方が大きかった。

それは異動先が良かったからであると思う。

全国転勤であったのに、その中で湘南に行けた私は本当にラッキーだ。

私は海がとにかく大好きで、サーフィンもやっている。
だから海の近くに住める と言うことは私にとって夢が叶うみたいなことだった。

異動(引越し)するにあたって、1番心配だったのは当時の彼氏(今の旦那)であった。
彼とは都内で住んでいた家がお互い近かったため、頻繁に会えていた。
彼は都内での仕事が決まっていたし、私が引っ越す事で何か今までの事が変わってしまったらどうしよう。と不安だった。

その日、彼に「今日話したいことがあるからうちこれる?」とLINEをした。
いつもこんな改まって家に来れるか聞くことはなかったから彼は何事かと思ったと思う。

✴︎つづく

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