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音楽遍歴③ 吹奏楽と一生の友。その一。

今まで音楽遍歴①、②、と書いてきたけど、
わたしの人生の中で最も影響があったものといってもいいのが、この③。

正しくは、吹奏楽に影響があったわけではない。

吹奏楽部にいたことで、出会えた友のこと。



中学に入ると部活というものに入らなければならない。
さぁ何にしよう、と思った時、運動が苦手な私は選択肢が必然的に吹奏楽に絞られていた。
もちろん運動部じゃないもの、のなかには美術部もあったけど、なんとなく私の中で暗いイメージがあったし、絵にはそんなに興味がなかった。他にも色んな部活があったかもしれないけど、覚えていない。

ということであまり迷うこともなく吹奏楽部へ。

早速、楽器決め。
楽器の知識とかはなかったけど、なんとなく見た目がかっこいいサックスが狙い目だった。
とりあえず、いろんな楽器を試奏させてもらう。
クラリネット、トランペット、サックス……。
一番音がすんなり出て、マウスピースを咥えてのロングトーンみたいなのが少しできた、のが、サックスだった。
これがいい!!!
ということで、希望通りのサックスをさせてもらえることになった。

私が通う中学の吹奏楽部は、ほどほどに盛んなものだった。コンクール、演奏会、市内の祭りでパレードをしたり。先生はすごく面白い先生で、よく笑わせてくれた。はじめて先輩後輩というものをきちんと意識して接したのも吹奏楽部だった。けど、中学時代はそこまで先輩後輩の人間関係は厳しくなかったので、楽だったのだとおもう。
あ、そういえば、二つ上の姉も同じ吹奏楽部だった。(思い出すのが遅かった、)

同じアルトサックスを担当した同級生は、小学生のときからサックスをしていたのだったかな(記憶が曖昧)、とてもうまかった。だからとても頼りにしていたし、たまにソロを吹くようなときはかっこいいなとおもった。私はそんな同級生の横でそれとなく楽しんで、それとなくこなして、いたように思う。

違う。

それとなく、と書いたけれど、
吹奏楽部の仲間には恵まれていた。


中学時代の記憶といえば、中学3年生のときが主なのだけど、その時に思い出される友達はほぼ同じ吹奏楽部にいた仲間だった。

たまに、部活の練習時間にサボって廊下にある手洗い場の水道をキャッキャッ言いながら放出させてびちょびちょに濡れて遊んだり、漫画をこっそり読んだり、その当時ハマっていたゲームボーイ版のゼルダの伝説の攻略を読んだり、?まあ色々と楽しかった。


そして、中学3年生といえば、高校受験。
進学先は特に何がしたいとかこれといった目標がなかった人だったので、クラスでも吹奏楽でも仲良かった友達が激推ししていた高校に一緒に行きたいな、と思いだした。
友達が魅力を語ってくれたので、まんまと流された。

結果、同じ吹奏楽部、同じクラスの仲良し、の私を含め4人が同じ高校を目指すことになった。

私は勉強はそこそこに出来た方だったので、推薦入試を受けれることになった。推薦してくれたのは、吹奏楽の先生。進学先は、吹奏楽が盛んな高校で、その高校の顧問の先生と仲良かったのだ。

この時点で、私の高校生活にも吹奏楽が一緒にあることが決まった。

私は無事推薦入試で合格し、みんなが受ける一般入試の時期にはのんびりしていた。
優越感とかそんなものはなかった。
どちらかというと、申し訳ない気持ちでいた。

"どうかみんな希望の高校に行けますように"
"一緒の高校に行けますように"

ただそれだけだった。


その後、同じ高校を受験した他3人も無事合格した。同じ高校に行けることになったのだ。



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