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天才と凡才夫妻【夫婦のこと】

BSで火曜の夜「Mother」というドラマの再放送をしています。芦田愛菜さんが子役の頃の出世作です。気づいたのが遅くて第6話から観始める。妻も横で観始めて私を追い抜いてハマってしまいました。ウィキペディアでも調べているらしく、知識も私を追い抜いていきます。

「ねぇ、このドラマの時の愛菜ちゃんって、いくつだと思う?」

知り得た知識をクイズ形式で出してきました。直感的に5歳か6歳で悩む。しかし、珍しくも嬉しそうにクイズにしてきたところを鑑みて、もう少し振り切った年齢かもと推測。当たったところで何も当たらないので、ハズすこと覚悟で大穴を答えてみました。

「ひょっとして4歳⁈」
「そんな下な訳ないじゃんッ!」
「さすがにそっかー、じゃあ6歳。」
「行き過ぎだよ!」
「えぇー、5歳ってこと?」
「正解!」

私は大いに不服です。正解が5歳で「4歳」だったら「おしい!」と言うのが応対としての正解だと思う。「そんな下な訳ない」と一刀両断されては「さすがの天才少女も6歳は超えないとあの演技は無理かぁ」ってなりませんか?

そんな私の不満はそっちのけで補足情報を話し続ける妻。本来のオーディションは7歳以上が対象だったのを天才愛菜ちゃんは5歳で特例合格したらしいと楽しそうに伝えてきます。やっぱり「おしい!」で当ってるじゃないか。7が5だからクイズにしたんでしょ。6では弱い。そんなことだろうと見越した上での4なのだから、やっぱりそれは「おしい!」でしょう…

画面の中で5歳の芦田愛菜さんが静かに涙を流す演技をしています。
画面の外で50も近い年齢の私は妻のクイズに不満を垂れ流している。
私がどんな5歳だったかは、思い出せませんし思い出したくありません。
妻がどんな5歳だったかは、おそらく似たり寄ったりのハズです。勿論、愛菜ちゃんではなく私に…

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