AAGT上映会を見た

・3月発売のライブ映像作品「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」の先行上映を見てきた。ちなみに、私はこのツアーの長野公演と横浜公演に参加している。昔はツアータイトルにも遊びがあったけど今回は地味ね。次回のツアーのために力を取っておいたのかってくらい次回は変わってる。来日ツアーかよ。

・まず全体を通しての感想を言おうかな。こういうのって最後に言うべきなのかな?分かんないけど。

・まず、「野田さん歌上手すぎ」を終始感じた。普段なんとなく聴いてると歌が上手いことが日常に溶け込んで忘れがちだけど、映画館で良い椅子に座ってじっくり見ていると歌の上手さを十二分に感じた。野田さんは歌が上手なのである。

・そして、「みんな演奏うますぎ」を感じた。今回のツアーから始まった話ではないが、メンバーが担当楽器以外のよくわからない機械とか担当外の楽器とかを演奏しているのは他のバンドではあまり見たことがない。今回も音源で聞こえてくる音を誰が担当しているかを見る楽しみがあった。

・というのも、今回のツアーは参加している2公演とも指定席で観覧したからだ。長野公演はステージから見て一番後ろのブロック、横浜公演では上手側の側面ブロックと、メンバーがどこにいるかは分かるものの、何の楽器を弾いているか、どんな操作で音を出しているかまでは見えなかった。私は体力が無いのでもうスタンディングでRADWIMPSを見ることは無いと思っている。

・ライブの時は「推しが存在している」ことに気を取られて細かいところを見落としがちになる。初めて映画館でビューイングして心穏やかに集中して見ることができたので、この感想は映像作品としてではなくこのツアーのセットリストに対する感想になる気がする。

・ここからは1曲ずつの感想を言っていく。開催済みのツアーではあるけど一応発売前の作品なのでネタバレに過敏な私みたいな人は見ないことをオススメする。読んでから文句言わないでね。

01. ANTI ANTI Overture
アルバムと共通の始まり方。アルバムを初めて聴いた時に「オープニングSEじゃん」と思った。その通りにオープニングSE的使われ方をしている。

02. tazuna
こちらもアルバムと共通。Overtureをやって2曲目に繋げないのはセオリーに反する。RADWIMPSならやりかねないけど。この曲の演出は暗い中でのウォータースクリーン的なもの。本当に何度ライブに行っても毎回1曲目は泣いてしまうね。今回も「歌上手っ…」に泣いてしまった。この曲は本当に良いんですよ。雨のようにウォータースクリーンを使うところが「天気の子」を想起させるもののこの曲は劇伴ではない。人間開花収録のLights go outのように候補曲とかだったのかもね。前回のRoad to Catharsis Tourでは火を出して今回は水。チケットの値段も高くなるわけよ。湯水のように投資している側からするとコストでやりたいことを諦めてほしくないので、多少費用が嵩んでもやりたいことはじゃんじゃんやってくれと思う。

03.NEVER EVER ENDER
こちらもアルバムと共通。3曲目までアルバムに重ねてくるとは思わなかった。ライブがある時はある程度セットリストの予想を立ててから行くが、今回はOverture始まりかこの曲始まりだろうなと予想を立てていた。「×と◯と君と」ツアーのドリーマーズ・ハイに通ずるものがある曲。どちらも大好きです。

04.ギミギミック
突然だいぶ昔の曲やるじゃん。ヒュー。最近ライブでよくやる曲。ライブ映えするよね、わかる。普段はあまり聴かない曲だけどライブで聴くと本当にかっこいい。RADWIMPSがかっこいいのがバレちゃうじゃんやめてよ。

05.カタルシスト
RtCTでは後半戦の最後の1盛り上げにやっていたので「もうやるの!?」の気持ちが強かった。カタルシストが2018年発売なのも2018年が2年前なのも認めたくないな。私の中ではまだまだ新曲。今回は火は出さなかったです。消防への申請が面倒だからね。

06.万歳千唱
早い早い。早くない?もう最後の畳み掛け、なんならアンコールくらいのノリじゃない?大丈夫?と心配になる。ビューイングはみんな静かに観賞していたので、野田さんに歌振りされるパートで危うく歌いそうになるのを我慢した。赤信号、みんな渡らない。

07.謎謎
謎謎を今やるのが一番の謎。本当に好きな曲だけどだいぶ前の曲なので聴き間違いかと思った。セットリストの選定基準が分からない。スクリーンの映像は何かすごい数学っぽいやつ。解釈違い!しかし曲も演奏も良かった。当たり前だし全部の曲に言えることなので毎度言ってもしょうがない。

08.アイアンバイブル
だからさ〜!謎!私が人生で一番聴いててRADWIMPSの最高傑作だと思っている「×と◯と罪と」からの1曲。「×と◯と君と」ツアーの時と似た照明演出。このツアーは参加できなかった代わりに映像作品を擦り切れるほど見ているのでもうほとんど覚えている。だから、このパステルカラー照明を見ていると智史くんを思い出す。タイタン・ゾンビーズによる金管楽器演奏も入り新鮮さもあった。

09.IIU
アリーナ中央の小ステージでの演奏。武田さんがギターを弾くぞ…。2回参加したのに2回とも手元が全然見えない席だった。今回のビューイングで目に焼き付けてやったぜ。武田さんの映し方が良かった。武田さんはどこから映しても良いんですけどね。そして構成要素が少ない楽曲だと野田さんの歌の上手さがさらに際立つ。本当に素敵な声の持ち主だと思う。

10.そっけない
私がこの曲に対してそっけなさすぎるという問題点がある。小ステージでの野田さんの弾き語りから始まる曲。RADWIMPSのファンとしてどうかと思うが「女々しすぎるから」という理由であまり聴かない。恋をしたらちょっとは分かるのかな。でも、「酔ってなら伝えれるかなやっぱりそれじゃダメなのかな」はちょっとキュンとしちゃいますね。酔わずに伝えてくれよ。

11.洗脳
ここ最近のRADWIMPSの曲の中でダントツで好きです。ライブではおしゃれなジャズが始まりそうなピアノフレーズからこの曲に繋げるので前回のツアーでは度肝を抜かれた。映像はメンバーが映っていて動くたびに動いた部分から赤色の揺らめきが浮かび上がるもの。言葉じゃ伝えられんよ。語彙が貧弱だから。前回は野田さんのステージ移動の兼ね合いもあり音源通りの終わり方ではなく桑ちゃんのギターを魅せる終わり方だったが、今回は音源に忠実なかっこいい終わり方だった。ここだけの話、野田さんは歌が上手いだけでなく滑舌も良い。

12.PAPARAZZI〜*この物語はフィクションです〜
ノンフィクションじゃん。この曲の演出が今回のツアーで一番好きだった。よく考えられている。不倫やら不純やら、また騒ぎになってますね。こういう曲を出させてもらえる環境に好きなバンドがいることが嬉しいよ。

13.おしゃかしゃま
定番曲。10年前の曲とは思えないほど新鮮味を帯び続けている。こんなにかっこいい曲を20代前半で作ってしまったらそこで満足しちゃいそうなのにまだ活動を続けてくれていることに感謝。ソロの掛け合い、今回もかっこよかった。細かすぎて伝わらない選手権かもしれないが、掛け合いから本筋に戻るときに野田さんがメンバーに出す合図がかっこいい。

14.DARMA GRAND PRIX
RADWIMPSの楽曲、200曲近い中でだいぶ上位に入る好きな曲。こういう曲調の中では1番好きな曲。この曲をやるとは思わなかった。この曲はもうライブでは聴けないだろうな、と思っていた。RADWIMPSはこういうことをするので毎ツアー目を離せない。

15.TIE TONGUE
かっこいい。アイアンバイブルでも登場したタイタン・ゾンビーズが再登場。というかこちらがメインの出番。かっこいいに尽きますね。

16.泣き出しそうだよ
あいみょんとのデュエット曲。あいみょんが登場した。野田みょんは本当に目の保養。良い2人。あいみょんはフェスで見たことがあるが本当に歌が上手い。羨ましい限り。バックは泣き出しそうだよのMVと重ねた映像。カラオケで歌うとき、もちろんデュエットしてくれる人がいないので1人で2人分歌うんですけど、死にそうなくらい息がもたないのであまりおすすめしません。

17.IKIJIBIKI
ONE OK ROCKのTakaとのデュエット曲。Takaは来ないよ。アルバム内でいちばんかっこいい曲かもしれない。野田さんの声よりもTakaの声が大きく聴こえるのがやや気になったもののかっこいいのでオッケー。

18.君と羊と青
定番曲。むしろまだやるんだ、と感心。前前前世は意外とこういう枠には入らない。新参者に優しくないバンド。純粋に良い曲です。実は野田さんは滑舌も良い。

19.いいんですか?
定番曲。むしろまだやるんだ、と続けて感心。若いね〜、歌詞が。

20.愛にできることはまだあるかい
あります。曲の後半でtazunaで使われた水の演出がもう一度。長野公演ではまだ発売前だったのでぼやぼや聴いたが、良い曲。紆余曲折あり天気の子を7回見たので映画館では聴き慣れた曲。

EN01.正解
卒業式の気持ちになる。歌詞を表示してくれる優しさは卒業式には無いが、RADWIMPSにはある。

EN02.DADA
わからん。この作品に収録されている公演では特別にもう1曲演奏しているが、他の公演ではこの曲が最後だった。ライブの最後はもっと心の整理がつく曲だと嬉しい、という1ファンとしての感想。

EN03.会心の一撃
「もう1曲やっちゃう?」との野田さんからの提案により追加。あまり聴かない曲なので新鮮な気持ちで聴いた。

〜以上です〜

・ここまで読むのはもう私のファンじゃん。ここまで読んでる人はいないと思うので、油断したことを書きます。

・RADWIMPSの映像作品、特に最近のものは観客の表情をよく映すのが気になっていたが、今回は比較的納得のいくカット割り、カメラワークだった。

・色々書いていたらすごく長くなってしまったし時間は午前4時になってしまった。もう朝早いおじいちゃんなら起きてる時間。また、思い出したら追記するかもしれません。

・おやすみなさい。

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