俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい#44 ドタキャン・凡庸/平凡・怪我/絆創膏

プレバトでおなじみのフルーツポンチ村上健志さんがYou Tubeでやっている俳句実況がとても面白い。あまりにも勉強になるので、自分の覚書として実況で村上さんが作られた俳句と自分の鑑賞などを書かせていただきます。 勝手にごめんなさい。 

 9/10 第44回

帰ってきた月百句!お題+月を読み込む回でした。

(ドタキャン)ドタキャンの良夜手でつまむ筑前煮

ありきたりではない面白い良夜が描かれていると思います。
ドタキャンの良夜筑前煮は甘い(視聴者さん)
こちらもいいですね。
取り合せの時の因果関係の近さ問題についての解説付きでした。
なるほどな~勉強になります。

(平凡・凡庸)平凡な賽銭箱に月明り
       満月を平凡な指し方で指す

「平凡な〇〇」大会!何に「平凡」をつけるか大会!
あまり俳句に使わない言葉ですが、あえて色んなものに「平凡」つけてみる。「平凡じゃないものなんてない」実験的な試みだと思います。
何に「平凡」をつけるのか、めちゃくちゃセンスが問われますが、自分でもやってみたくなります。
1句目:普通に上手いお手本句
2句目:かなり作家っぽい、俳句雑誌の巻頭に載っていそう~

(怪我・絆創膏)粘着の弱き絆創膏や月

これいいですね!上五中七で些末な絆創膏を描写して(そこに「や」をつけてる)最後に「月」という大きな季語(しかも二音)でばんっ!と〆る。
一句の緩急が凄いことになっています。



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