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例えばそれが孤独な夜でも

誰も居ない夜に
ひとり歌う夜に

所詮はみんな忘れっぽくて
どうしようもなく寂しくなったら


こんな歌を
思い出してくれたらいいな

いつかは皆んな忘れっぽくて
歌うことすら忘れてゆくから

誰も彼もすり抜けて
あれよあれよと消え失せるなら

どうせ誰も居なくても
どうせなんにもならなくても

それでも
歌う事だけは離れていかないよ

だからひとりこの夜に
声を枯らして歌えたら


その周波数は
いつか誰かに届くかも知れなくて

狂ってるって思われても

あるがままに息をしていたいから
そうなる様に生きれたら

美しさの基準は
いくつもあるはずなのに


数字で値踏みされる世の中だから

きれいだよって
この夜に周波数を飛ばすから

それはきっと
海を漂う手紙みたいに

そうしていつか
誰かに届けばいい

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自由律俳句

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