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#市民参加
「市民が自治体の課題を自分ごとと捉えていない」のと同じように、「自治体も市民の課題を他人ごとと捉えている」のかもしれない説
まちづくりにおいて市民参加が必要だと言われて久しいが、その参加型手法も日々進歩しているようである。 参考になるものとして、片田江 由佳『持続可能な地域づくりに向けた市民起点の共創活動「リビングラボ」の導入に関する考察―福岡地域戦略推進協議会による取組事例をケースに ―』を紹介する。 「リビングラボ(Living Lab)」という概念があるそうである。論者によって定義が微妙に異なるそうであるが、もっぱらリビングラボは、市民や利用者を巻き込みながら製品・サービスを開発するオー
組織を組織たらしめるものとは「学習しない」硬直性であり、そうであるがゆえに巨大化可能で、政治的ステークホルダーになれるのかもしれないね説。
藤原祥太郎. "地域開発をめぐる諸団体の論理とその動態分析-京都市崇仁地区をケーススタディとして." eJournal of Urban Management/Creative Cities 17.1 (2022).を読みました。面白かったです。 なるほど、江戸幕府っぽい。各藩の自治が基本で、よそのことには口を出さない。翻って、自治が強く統治機構が弱いということでもあり。 なるほど、このような地域のステークホルダーを「学習しない組織」の特徴 で説明するのか。 「学習する
「専門家が独善的に進めるとセンスのいいものが手早くできるけど、市民参加型にするとそうならないけどどうしたらいいのか」問題について。
こないだ、講座でご一緒したゲストの方が話していたことで面白かったことだけど。それは「プロジェクトは、専門家が独善的に進めるとセンスのいいものが手早くできるけど、市民参加型にするとそうならないけどどうしたらいいのか」問題ってやつで。 市民参加論的な王道の回答は「みんなで話し合っていきましょう」なんよね。それはその通り。だけども、そもそも上のような問いが出てくるってことは、「その話し合いで進めるのにかかるコストとリスクをプロジェクトとして許容しにくい」という状況があるってこ