■マウントママとの出会い

私は関東に住む1児の母で、今は0歳の子供を育てている。
タイトルのマウントママに初めて遭遇したのは近所の子育て支援センターだ。
そのマウントママは私の2歳下で専業主婦。0歳と年少くらいの子供を連れてきていた。
私が彼女を”マウントママ”認定したのは以下の会話がきっかけである。

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私「上のお子さんは幼稚園に通ってるんですか？」
※このとき15時ごろだったので幼稚園児と推測。

ママ「はい、上の子くんはインター幼稚園に通ってます〜」

私「へーインターですか！いいですねえ！ここらの近所にあるんですか？」

ママ「いえ、バスで通ってるんですー。でも大変なんですよ～、インターナショナルだから懇親会が多いし（？）、園からもらう書類も全部英語だから面倒くさいし！いいことばかりじゃないですよぉ〜！しかも月謝も高くって！もし付属の小学校に上がろうとしたら幼稚園と小学校の学費あわせて1500万もかかっちゃうんです（笑）」

私は幼稚園児かどうかしか聞いていないのに、自らインター幼稚園についてペラペラと喋り出すママ………

におう….におうぞ……

マウントのにおいが………！！

ちなみにインター幼稚園＝インターナショナル幼稚園とは、英語を教える幼稚園のことである。
本来は海外から来た子供達や海外駐在を予定している家庭の子が入るような幼稚園なのだが、昨今は早期英語教育の注目度が高まり、純日本人で海外に引っ越す予定がない子供でも入園することが多い。

そんなインター幼稚園の特徴は、なんと言っても”月謝の高さ”！！

公立幼稚園と私立幼稚園は国の学費無償化対象の恩恵を受けているため、毎月の月謝はあまりかからない（私立でも1〜3万円台だと思う）。
しかしインター幼稚園は無償化対象外なので月謝が高く、相場でいうと週2登園で月4〜6万、週5で通うなら安くても月7〜10万円以上はする。
共働き家庭ならば10万円の出費も許容範囲だろうが、幼稚園は基本的に9〜14時預かりの施設なので共働きの家庭は少ないだろう。
（預かり保育も行なっているインター幼稚園なら共働きでも入れられるかもしれないが…）

そのため、インター幼稚園に通わせてる＝金持ちのステータスといえるのだ！！（ドン！！）

…しかし、マウントママはすでに粗を出している。

というより、彼女はマウントをかけてきた時点で、マウント勝負に負けているといっても過言ではない。

なぜなら、子育て支援センターで出会う時点で家が近所＝世帯年収も同じだから！！！！！（ドドドン！！！！！）

近所の家なんて広さが一緒なら価格もほとんど一緒だよ！！だから世帯年収も皆似たり寄ったりだよ！！近所での金持ちマウントほど不毛な争いはないよ！！

ちなみに参考として、ご近所でインターナショナルスクール（小学校）に子供を通わせている家庭を3組知っているが、彼らは【共働き】【世帯年収1500～1800万】【子供は1人】という環境だ。
これを知ると、私の目の前にいる専業主婦のマウントママが子供をインター幼稚園に通わせることはできても付属校に進学させることは難しいということは明らかである。
（今のインター幼稚園の月謝はマウントママや夫ではなく、彼女の親が出しているそうなので親の保有資産次第では付属校進学も行けなくはないだろうが、実際、マウントママはこの翌年に千葉県に引っ越すことにしたそうなので、そのタイミングでインター幼稚園すらも辞めると思われる）

失礼、だいぶ話がそれてしまった。

ともかく、支援センターでインター幼稚園自語りをきっかけに、私は彼女をマウントママ認定したのだった。

しかし、その後も何度か支援センターで出会うも、それ以降マウントはなく表面上の関係は良好で、のちにTwitter（現X）でも相互フォローもするほどの関係になってしまったのだが、彼女のTwitterがなかなかに香ばしかった。

以下はマウントママのTwitter迷語録と私の解説をお届けしよう。

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■マウントママ迷語録

「子供部屋10畳もあって広すぎるから、すべり台買っちゃった！」

→まるで1部屋が10畳かと思わせるような言い回しだが、騙されてはいけない。マウントママの家は1LDKでリビング10畳+1部屋6畳と、マウントママ自身が過去にツイートしており、その家から引っ越しはしていない。
つまり、
子供部屋10畳＝リビングの半分+もう1部屋の広さを足して10畳と言っている。

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「慶應卒オンリーの飲み会～♪🍺」

→マウント味は少ないがじわじわくるので紹介。
ちなみにマウントママ本人は慶應系列の学校には一度も通っておらず小～高校まで千葉県の高校に通い、卒業後は動物専門学校に通っている。
これ全部マウントママ本人が過去にツイートしてた情報ね。

では夫が慶應なのでは？？と賢い読者の皆さんは思うだろう。

しかし彼女の夫も彼女と同じ高校出身で、夫は自身の父親と一緒に自営業（内装業）をやっているというので、慶應卒である可能性は低い。

つまり彼女は慶應とまったく関係がないのだ。

これも全部マウントママ本人がTwitterで自ら出している情報である。

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「タワマンみたいなとこに住んでるからエレベーターくるの遅い～」

→タワマン”みたい”とぼかしてる時点でタワマンじゃないです。
　そしてあなたが以前つぶやいた「今日はパパが幼稚園に送ってくれた～」というツイートに添えられた、自宅の窓越しに外を歩くパパと子供を撮った写真からしてあきらかに3階くらいです。（ツイ消しされてたけど）
なぜ無駄に誇張表現する？？？？？？？？？

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「来年新築される都内のマンション買うことにした！！まだ建ててる途中だからオプションもつけられるし、どんな風にするか楽しみ！！」

これを見たときは、マウントママ引っ越しするのか～！！もう会わなくなるなぁ、という感想を抱いたのでよく覚えている。口ぶりからして購入するマンションも決めたようだ。

しかし3か月後、突然「今買おうとしてる家の間取りが気に入らない…」とつぶやき、千葉県内を中心に一から家探しを再開していた。

一度は買うと決めた物件の間取りが気に入らなくなるなんてことあるのだろうか…？一生に一度の大きな買い物で…？

たぶん、個人的にはローン審査に落ちたかやっぱり予算が厳しかったんじゃないかと予想している。

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■そして別れの時…

　定期的に香ばしいツイートを提供していたマウントママだが、ある日を境に相互フォローを解除されてしまい、支援センターでも会うことはなくなってしまった。
千葉に引っ越すと決めて交流することはないとわかったからなのか、ご近所にマウントを取ることはどんぐりの背比べであると気付いたからなのか、理由はわかっていない。

マウントママ…千葉県でもお元気で…

千葉ではあまり強い言葉を使うなよ。

おしまい