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BROMPTONでのタイヤトラブルの話

別の記事でサイクリングでの持ち物のことを書いていて、ブロンプトンでもスペアタイヤを用意していたことを思い出しました。そのきっかけとなったタイヤトラブルの話です。
以前の純正タイヤ(グリーンラベルとイエローラベル)の話で、シュワルベになった今のタイヤでは大丈夫かなと思いますが、小径自転車の限界を知らされた気がしました。
あわせて、ちょっと驚いたチューブに関するトラブルについても書いておきます。


長旅でのタイヤトラブル

以前、ブロンプトンを持って東京から寝台特急サンライズ出雲で出雲まで行き、その後、萩、湯布院、阿蘇、熊本へ行く旅をしました。
その旅の中で、湯布院近くの豊後中村駅から阿蘇山まで走りました。
ブロンプトンはインター8(内装8段変速)仕様です。

下り坂での異変

行く前は、阿蘇周辺の道がきついだろうと思っていたのですが、阿蘇へたどり着くまでが大変でした。ヘロヘロになりながらも、なんとか長い登りを終えて一気に下りました。かなり急な下りが長く続きました。ものすごいスピードだったので、ブレーキを多用していました。
しばらくすると、フロントのブレーキシューになにかあたっているような感触がありました。自転車を降りて見てみると、タイヤの一部が膨らんでブレーキシューにあたっていました。最初はなぜタイヤが膨らんでいるのかわかりませんでしたが、タイヤが破損しているらしいことはわかりました。

"BAR" の部分が膨らんでいます

よく見ると、ビードのあたりでタイヤが裂けてチューブが出てきているようでした。

タイヤが裂けているようです   絶望的…

とりあえず、空気圧を下げて阿蘇山の大観峰を目指しました。
もう体力の限界で、いろいろ言い訳を考えながら、バスでもあったら輪行しようと思っていたのですが…
なんとか大観峰まで辿り着き、その日の宿まで走り切りました。

応急処置

宿でタイヤを外して見てみると、やはりビードのところで裂けていました。

ビードのところで裂けています

パンク修理キットに入れていたイージーパッチという、薄くてゴムのりがいらないパッチを使って、タイヤの裏と表をはさむようにして応急処置しました。薄いゴム板を持っていれば、がっちりと固定できたかもしれません。パンク修理用のパッチは厚すぎて使えませんでした。

応急処置後. 若干膨らんでいます

その後、走りたかったラピュタの道を走りました。しかし、下ったところでまた前輪の裂けた箇所が膨らんできました。そろそろ限界かなと思って、鉄道でその日の宿まで行きました。幸いなことに、旅はほとんど終盤だったので、なんとか目的は果たすことができました。

その後の対策

タイヤはシュワルベ マラソンに交換

旅の後、タイヤはシュワルベ マラソンに交換しました。700Cではシュワルベのタイヤを信頼して使っていたのですが、ブロンプトンでは標準がいいんじゃないかと盲目的に信じていたようです。
なんかサイドが薄くて頼りないなとは思っていたのですが…

スペアタイヤ

長旅のときは、バイクフライデー(Bike Friday)での旅でやっていたように、折りたたみタイヤを持っていくことにしました。購入したタイヤは シュワルベ コジャック。走りを軽くしたい人には人気のようです。本格的な交換タイヤではなく、もしトラブルがあったとき、旅を終えるまでの応急部品として軽量コンパクトなタイヤを選びました。

原因は何か? タイヤの問題? 小径車の限界?

旧純正タイヤの耐久性が弱かったとも思うのですが、それでもそのときの状況と小径車ならではの特徴が大きく影響していたのではないかと思いました。
わざわざ解説するほどのことではないのかもしれませんが…

急な下り坂で、

  • フロントに荷重かかっていたため、タイヤと路面の摩擦は普段よりもかなり大きかったと思います。

  • タイヤは高速で回転していました。小径なので特に…

  • ブレーキを強力に多用しており、ホイールの回転速度は抑えられていました。(高速回転するタイヤと比べて)

この結果、タイヤとホイール(リム)の速度差というか、逆方向に力がかかったような状態にあったと思います。
この結果、タイヤのビードの部分に力がかかって、裂けたのではないか?
タイヤが小さいことで、曲がりの形状(Rのきつさ)と外周の長さも影響を大きくしていたのではないかと思います。

こんな力がかかったのではないかと思います

このトラブル、20インチの小径車ではどうだっただろうかなどと考えたりもしました。Bike Friday でも峠越えの長い下りを走ったことはあります。少し外径が大きくて太めのタイヤなので、タイヤのたわみなどで吸収してくれたんじゃないかとか…やはりタイヤの品質、状態も大きいとは思いますが…

小径車の特性と限界を考えて走らないと…

ブロンプトンで大きな段差を下りたり、フロントを持ち上げてみたりなんてことはしませんが、それは折りたたみ自転車の強度を考えてのこと。
小径車だから気をつけていることといえば…
ダートなどの荒れた道で無理をしないとか…
大きな石などでチェーンテンショナーをぶつけないようにとか…
(そもそもブロンプトンでそんなところ走るなってことですが…)
考えてみれば、気をつけているのは小径車ならではの挙動を感じて、こわいからやめておこうといったことくらいだったかもしれません。
小径車の特性と限界を考えて走らないといけないんだろうなと思ったトラブルでした。

チューブの不良

上のトラブルとは別件ですが、突然、部屋に置いてあるブロンプトンから「プシューッ」という音がしたことがありました。
しばらく、何が起きたのかわかりませんでしたが、タイヤを見ると空気が抜けたことはわかりました。
私はブロンプトンに米式バルブのチューブを使用していますが、空気を入れてみると、バルブの軸を覆っているゴムの間から空気が漏れていました。そんなことがあるのかとびっくりしました。実際、この部分で空気をおさえているわけではないと思いますが、仏式に替えた方がいいかなとも思ってしまいました。おそらく軸の根本の部分から損傷していたのではないかと思います。
また、それまではほぼ Max まで空気を入れていたので、少し抑えるようにしました。
いつからかシュワルベのチューブを買うようになりましたが、それまではブロンプトン用のチューブということで、どこのものかわからないものを買っていました。もしかしたら純正だったのか?それ以来、よくわからないメーカーのものは買わないようにしました。

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