ラジオ好き
ラジオが好きだ。
ずっと前から。中学生のころから、ラジオを聞いていた。
私が育った山形では、東京のラジオは、途切れ途切れにしか聞こえなかった。毎晩のように、ラジオの周波数を調整して、ラジオ局を探していた。
オールナイトニッポンも1部しかやっていない。好きなアイドルのラジオも、地元のラジオ局では流れない。FMも2局。
この制限された環境の中で、東京のラジオ局に合わせる作業が面白かった。アンテナを伸ばして、方角はどっちがいいか、探っていた。途中で消える音声に耳を澄ませながら、夜更かしをしていた。
今みたいにradikoもない時代。東京への憧れは、ラジオが存分に聞けるという憧れでもあった。東京にいったら、ラジオを思いっきり聞くのが楽しみだった。
というのも、テレビがNHK2局と民放2局だけで、娯楽があまりない日常。外からの情報といえば、テレビかラジオだったのに、かなり限られている。さらには、深夜にリビングのテレビをつけていたら、早く寝ろと言われる。自分の部屋でこっそりとラジオをつけるのが私の至福の時。途切れがちのラジオを聞きながら、夜更かしをしたものだ。
今も変わらずラジオが好きだ。YouTubeも好きだが、ラジオは、時間が決まっていて、生放送が多い。時事の話題についてじっくり聴けるのも好き。
聴くのは、ほぼTBSラジオだ。文化放送も日本放送もたまに聞く。AMの方がすきだ。深夜ラジオも好きだ。
そういえば、結婚前も結婚してからも、子どもができて、と色々な生活スタイルが変わっても、ずっとラジオを聞いていたな。ラジオは人の生の声。パーソナリティの人柄が、はっきり出てくるのが面白いと思う。人柄がでてくるんじゃないかと、思っている。
ずっと好きなのは、伊集院光。オールナイトニッポン第二部のオペラ怪人のころから、聴いていた。ずっと聞いている。私には伊集院光のラジオは、自己否定感を肯定し、そこから新しいものをクリエイトしていると感じられる。私のネガティビティを肯定できる、心の友である。
たぶん、町で伊集院光さんにあったら、きっと、声もかけられないと思う。そっと、陰から見守るだけしかできないと思う。想像しただけでドキドキする。
カナダで暮らした時も、ずっと聞いていたな。カセットテープを持って行って、聞いていた。英語が嫌になった時、孤独を感じた時に、夜中にベッドで聞いていた。
ラジオからたくさん情報を得てきたな。
今は、地球のどこにいても、インターネットで日本のラジオが聴けるすごい時代だ
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