市之倉オリベストリート
市之倉オリベストリートをご存知だろうか?
岐阜県多治見市にある山に囲まれた街、市之倉。歴史のある窯元が多く点在し、日本最大の盃(さかずき)産地としても知られている。
そんな市之倉にあるオリベストリートでは、
人間国宝や有名な陶芸作家の作品を間近に見て、触れて、体験することができる。
オリベストリートとは?
”オリベ”とは、織部焼に由来している。
千利休の弟子であった大名 茶人、古田織部により創始され、一抹模様や幾何学模様などそれまでに無かった奇抜で斬新な形や文様の茶器などを多く産した。織部焼きは大量生産される一方で、ひとつとして同じ文様はない。織部焼の最大の特徴は、その個性を重んじる姿勢と斬新さにある。
そんな古田織部の自由で斬新な発想を、現代の町づくりに取り入れようと作られたのが「オリベストリート」。市内にはいくつかのオリベストリートが創出され、人気の観光地となっている。
ここで、2つのオリベストリートを紹介しよう。
■市之倉オリベストリート
1000年以上も昔から窯の火を絶やさず焼き物を作り続けてきた窯元の集落。窯元・製陶所などが50有余、その中でも窯元(見学可または販売有)が20程ある。ミシュラン認定観光名所『さかづき美術館』もあり、窯元や盃、陶磁器の歴史を思う存分感じることができる。
■多治見本町オリベストリート
明治から昭和初期にかけて美濃焼の陶磁器問屋が軒を並べ、多治見の商業の中心として栄えた通り。古い町並みが特徴的で、陶磁器店のほかカフェやパン屋も立ち並ぶ。若手のクリエーターによる陶器を取り扱う店もあり、新旧の融合が楽しめる。
多治見のオリベストリートときくと本町を思い浮かべる人が多く、アクセスの良さでも市之倉と比べられることがある。
しかし、都会の喧騒を離れ、鳥の囀り・川の流れる音を聞きながら、自然豊かな街でゆったりと窯元巡りができるのはここ市之倉だけ。
そんな市之倉でひっそりと、カフェギャラリーを営業中。
ぜひ、市之倉へ足を運んでみてはいかがだろうか。
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イベント情報
2019年4月13日(土)・14日(日)
多治見陶器祭り、市之倉陶租祭 他
美濃焼きが考えられないほどお値打ち価格で販売されます。また、市内の陶芸専門学校を卒業した新人作家さんの作品も見て触れて交流することができます。器だけでなく、陶器を使用したアクセサリーもあり、新しい陶器の形を感じられるイベントとなっております。
<市之倉オリベストリート>
・市之倉陶租祭 、イチノクラフト市
<多治見本町オリベストリート>
・たじみ陶器祭り
・たじみ陶器祭り西通り
(多治見クリエーターズ・マーケット)
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