見出し画像

自家用車の冷暖房ボタンから家事育児分担を考える。

約2年前、子供が2人になったのを期に自家用車を購入した。名前はジープン。
それまではカーシェアで騙し騙しやってたけど、旅行などの大荷物とチャイルドシートを2つ運んだら子供たちの手を引く人がいないのでは?てかチャイルドシートを2つ家に置くのか…というのがきっかけだったように思う。

私たち夫婦自身も、今住んでる物件も、もう一つまえの賃貸物件も、なかなかの強いセレンディピティで出会ったものにピーン!と来ているので、とはいえまさか、ねぇ?安い買い物じゃないし?まぁでもとりあえず今日は冷やかしでみに行こうよ!って行ったディーラーで夕方契約してたの、さすが私たち過ぎて笑っちゃったよね。

ディーラーに行くまでも、契約してから納車前も、納車後の今日までも、夫はとにかく色々と調べてくれた。(調べた上で車にはハマらなさそうだわ、と聞いた時の私の安心感よ。)
夫はもともと取説をしっかり読むタイプなので、まず触ってみて結局機能のほとんどを使わない私とは正反対。
どのボタンが何で、それはなんでそうなっていて、こういう時にはこうするとよい。交通ルールから車内外装置まで完璧なのだ。
私は今でも自分のスマホをジープンのBluetoothに繋げれないし、暖房のボタンもイマイチ自信が無い。
そもそも車に興味が無いし、最低限の運転さえできればそれでいいよね。
私が運転するときは夫が助手席に乗ってることが多いだろうし、夫がいないときの雨の日の保育園の送迎くらいは今の技術で行けるはず。
いざとなったらできるんだよ私は。

と、運転中の夫に半ばドヤりながら(何故?)話してて、話しながら思い至ってしまった。
これ、まるっとそのまま夫が家事育児に対して思ってることなのでは…?

1人暮らししてたから家事は一通りできる。
4年以上親やってるんだから、育児だって一通りできる。
でも、洗濯機のどのボタンを押すと何ができるのか、この冬まで分かっていなかった。びびった。
小児科の予約の取り方、子供たちの保険証の収納場所、ストウブでの米の炊き方、食洗器の使い方、来週パルさんは何を運んできてくれるのか。
伝えてはいるのだ。
目にも入っているだろうし、調べようと思ったらリーチできるはず。
たぶん、いざとなったら、困らない程度にはできるはず。

でも、いざとなっていないのだ。

はあ~~~~~(でかい溜息)。
と思っていた。

でも。

この状況を、私とジープンに置き換えて考えてみる。と、当事者意識の問題ってそういうもんかも、と思ったのです。
でかい溜息ついてごめーん。

冷暖房のボタンや交通ルールがどれだけ大切なことかも分かっているし、私が運転するときは私が運転手だぞ!という意識はバチバチにある。(当然である。)
でも、私がジープンを運転するときにそれらは差し当たって必要ない情報だよな~、と思ってしまうのだ。
そうだな、例えば、「子供たちをお風呂に入れてくれない?」って頼んだのに、浴槽の中でしっかり温まってからボタンを押して裸の子供を受け取って洗って一緒に湯船につかってボタンを押して濡れたままの子供をパスするまでの一連の作業で「子供のお風呂いれてる」って周りに言っちゃう感じかな。(過去の大クレーム案件。現在は解消済み。)

自分が担当しているほかにもやった方がいいことややるべきことがあるのは分かっていて理解しているけれども、それらに緊急性が無くもう1人がしっかり理解してくれて・やってくれると分かっていると、あえてそれを自分がやらなくても知らなくても問題ないだろうなって気持ちになる。
問題ないだろうな、とまでは思っていないけど、無意識下でそんな気持ちになってる。

だって私別に車に興味ないし?って思ってたけど、家事や育児に興味があるわけではない。
子供がいたら当事者意識芽生えるの当然でしょ?ってイラついてたけど、いざとなってないケア労働をわざわざ奪いに行く意味もないよね。

そっかあ。

ではどうしたら私が、いざとなる前に自分のスマホをBluetoothに接続して冷暖房を自在に操れるようになるか考えてみた。

・それ専用の時間を確保する
・夫に隣にいてもらって、間違えるまで見守っててもらう
・間違えても怒らずに、優しく正解を教えてほしい
・無事にできたらめっちゃ褒めてもらう
・1度じゃ忘れてしまうので、1週間おき3回くらいはやりたい

なるほど。
そうか。
相手の立場になるって激ムズだけど、自分に置き換えて考えてみるとこんなにもシンプルなのね。

次に運転するときはBluetooth設定用の時間をもらおうかな。
いや、冷暖房が先か。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?