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金木犀、そして舌が痛い

先週末から金木犀の香りが大気に漂いはじめて、外を歩いているととても嬉しい。
金木犀って姿は見えないのに、香りは見えてるみたいな感じがする。

秋はいいですね。

突然だけど、舌痛症というやつになった。
(「ぜっつうしょう」と読みます。)

先月、インプラントの手術をしたあとから、舌の一部がしびれているな、感覚が鈍いな、と思っていた。たまにヒリヒリとした痛みもある。味はするけど、なんか変。

タイミング的にどう考えてもこれはインプラントの何かが原因では、と思って歯医者さんに相談し、大きめのお医者さんにも診てもらい、あとは舌のことなので耳鼻咽喉科にも診てもらい、そのいずれにも、

「う~ん、おかしいですね。インプラントしたのは舌神経とは関係のない場所だし、舌自体にも特に病変が見られない。潰瘍とか、炎症もない」

と言われる。
乾燥してるのかも…?とのことで、うがい薬や塗り薬を処方してもらう。が、だんだん痛みは増してくる。

そして先週末。
いきなりドーンと痛みが増し、24時間ずっと口の中が焼けるようにヒリヒリと痛い状態に……。
寝ても醒めても痛い。
痛くない瞬間がない。口の中が焼けてるみたい。
少しでも痛みから逃れたい、と思って鎮痛薬を飲むが、なぜか効かない。ロキソニンもボルタレンも効果なし。

これは変です。
痛み止めが効かないというのはいったい??

あまりに痛くて気持ちまでやられてしまい、鬱々として泣いてしまう。一睡もできない。

そして、なんとか受診した耳鼻咽喉科にて、

「痛み止めが効かないということは、舌痛症かもしれない」

と言われる。

舌痛症とは 舌に異常が無いにも関わらず、ヒリヒリ・ピリピリとした痛みやしびれが続きます。 症状の多くは、舌の先や背中側、舌の脇や縁に表在性の痛みが生じます。

こんな感じのもの。
大まかに言うと、大きなストレスがかかったりした影響で、脳が「舌が痛い」という誤った司令を出してしまうのだそうだ。舌はなにも起きてないのに、脳の司令によって舌が痛いという感覚があるってこと。

そんな司令、出さないで~!泣

しかし9月に起こったさまざまの事件を思えば、脳も変な司令を出してもおかしくはないかもしれないなぁとも思う。
すでに解決済みではあるものの、ひとつひとつが結構な精神的負担ではあった。脳も疲労したんだな……。

というわけで、脳の興奮を鎮めるようなお薬を飲むことが治療になる、ということになりまして、以前に目の病気になって眠れなくなったり心身の不調が起きたときにお世話になった、通称「上品先生」のところへまたお世話になることにしました。
いわゆる心療内科の先生です。

なぜ上品先生なのかというと、佇まいがとても上品でクレバーだから。診察室へ「こんにちは」と迎え入れてくれる時の微笑みがとても上品なんです。

いまから数年前、目の難しい病気になって(多発消失性白点症候群・mewds)右目の視野が大きく失われ、治療方法もないと言われたことで眠れなくなったり心を持ち崩してしまったりしたのですが、上品先生にはそこから目が回復するまで長らくお世話になりました。
足を向けては寝られないほど……。

さて、というわけで早速昨日処方していただいたお薬を1錠飲んで寝たところ、あんなに痛かったはずの口の中が、朝には「はて?」というくらい鎮まった。
薬ってスゲーな。というか脳ってなんなの。あんなに「めちゃくちゃ痛いよ!」という司令を出していたくせに、薬1錠で静かになるとは、脳ってやつは……。

「こんなに痛いのがずっと続いたら生きていけない」と思っていましたが、なんとか痛みから脱することができて本当にほっとする思い。しかしここまでたどり着くのに時間がかかってしまった。痛みの原因が分からないときの暗澹たる思いというのは、本当につらいものですね。

生きてると、いろいろある。

しかし痛みがまったくゼロになったわけではなく、やはり時々チリチリと焼けるような痛みが走るし、違和感はある。
今後治療をしてどうなるか、またここでも書きたいと思います。

クライマックスシリーズのこととか(ロッテ、凄かった!)、ヴァイオリンレッスンのこととか(キャプテン、今度は胸ポケットからオバケが飛び出していた)、書きたいことはいろいろありますが、また次の機会に。

金木犀がきれいでいい匂い
いま、これを読んでいます