ののっつ

そら豆や 逢はねばいつか遠き人 https://bsky.app/profile/w…

ののっつ

そら豆や 逢はねばいつか遠き人 https://bsky.app/profile/wakanatsumu.bsky.social

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介のようなもの

noteもまあまあ続けられてきたので、自己紹介を書いてみようかなと思いました。 めちゃめちゃ長いので、お時間とご興味があれば……。 【簡単な略歴】 東京出身の40代です。 動物のお医者さんをしている夫と、真面目でおっとりしたティーンの娘がひとりいます。 noteは週1~2くらい書いておりまして、Twitterではなくブルースカイで呟き始めてもみています。 アイコンの写真(この記事の上の写真も)は、酒席で芸者さんのカツラを被ったわたしの祖父です。 https://bsk

    • われに五月を

      4月もなかばでやんす。 今年の桜、横目でしか見ていないうちに強風やら大雨やらであっという間に散ってしまったようで、いつのまにか緑になっていた。 うっ、悲しい。桜見ずして春終わる。 そして知らぬうちにハナミズキが咲き始めていた。今日娘の学校の父母会があって、都会の真ん中にある植物図鑑みたいにさまざまの木や花の植わっている校内をてくてくと歩いていたらこの季節にもさまざまの花が咲いていることを知らされたのだ。 あの白い花、なんだろう。 見上げて、ハナミズキだと気づいた。 足元に

      • また、3番目の席/すこし元気になった

        4月1日、つーさんに会いに行った。 エイプリルフール。 特に意味はないよ。 2月にはつーさんの誕生日、3月にはわたしの誕生日があった。 でも両月とも会いに行けなかった。 行きたいな、行かなくちゃ、と思ったが、その元気がなかったのだ。その頃ののわたしは生きるのだけで精一杯。 誕生日には、電報を打った。 「生まれてきてくれて、ありがとう」 と書いた。 わたしの誕生日には手紙が届いて、つーさんなりの思いの籠った言葉がたくさん綴られていた。 いつもはアクリル板越しに歌っていた

        • 乙女椿の卒業

          おっと。 おおっと!? 9日間も間があいてしまった。 春だね、なんて思う気持ちの穏やかさだとか、丁寧に季節を感じているふうもまったくないままに、気づいたら3月が終わろうとしている。 なんてこった! でも、桜はまだ咲かないね。 だから今年の春は、まだだよ。 3月下旬は気持ちの調子がなんだか低空飛行で(超・低空飛行で)、なんだか、一日一日をゼイゼイ言いながら何とか生きてるみたいな感じなのだ。 上品先生には相談しているけれど、もはや、なにか原因があってこうなっているのか、薬

        • 固定された記事

        自己紹介のようなもの

        マガジン

        • つーさんの席
          8本
        • 憧れの楽器
          12本
        • コロナ記
          4本

        記事

          「あなたは嘘つきだね」

          気づけば3月もはんぶんが過ぎた。 おや。はやいぞ。 この分だと一気に5月くらいまで時の流れに乗ってもってかれてしまう。 早春。 晩春。 どの春も好きだ。 好きなんだから、もっと晴れやかな気持ちでいたいのに、反して、心はどんよりだ。 このどんよりをどうしてくれよう。 頭の中から暗ーいかたまりをパコっと取り外して、ぽーいと捨て(燃やすのもいいな)、頭のすみずみまで爽やかな風で満たしたい。 最近、特に朝は元気がないのがデフォルト、やる気が起きないのがデフォルト、動きたくないの

          「あなたは嘘つきだね」

          「あなたが生まれてきた日は」

          3月某日 「日比谷ミッドタウン」 お友達がTwitterで「夜明けのすべて」という映画が良かったと感想を書いていて、いいなあ、上白石萌音さんと松村北斗さんといえば私が大好きだった「カムカムエブリバディ」のおふたりだし、原作の瀬尾まいこさんの小説も好きだし、観てみたい、と思い立ち、休日にひとりでミッドタウンのTOHOシネマへ。 ここでなんと、予約したはずのチケットが前日の分であるという大ポカをやらかした(アホすぎる……)。 入口で「ブー」と鳴って中に入れないということに

          「あなたが生まれてきた日は」

          げきべこみと桜ドーナツ

          凹んでいる。 「凹んでいる」という言葉はとてもわかりやすくていい。だって、へこんでるんだよね。心がべこっとへこんでる。それをすごくよく言い表してる。 で、凹んでるんです。 激凹み(げきべこみ)です。 ① 本業の仕事がひますぎて、なんもすることなくて、自らの存在意義を失う思いにとらわれる ② 頼まれて入ったサブの仕事も(夫の病院の手伝い)、別にわたし居なくてもよくない?という存在の意味のなさに生きる意味を失いかける 人間(いい年した大人)は、なにかしら動いてないと、働

          げきべこみと桜ドーナツ

          「春、三月」と初恋の人

          「春、三月」 「爽やかな風と」 「桜の花咲く暖かな季節」 「わたしたちは」 全員「わたしたちは」 「いま、卒業します!」 全員「卒業します!」 ……これは、わたしの小学校の卒業式の卒業生一同の掛け声(というのだろうか、なんなんだろうか、あれですよ)の冒頭部分である。いまでも忘れられない。 (コロナ禍になって、もう「あれ」はやってないのでしょうね。) 春になると、小学校の卒業式なんてもう30年近くたっているというのに、あの時の体育館の雰囲気とか、緊張したような

          「春、三月」と初恋の人

          どこを切り取ってもわたしである

          ここのところ、山本文緒さんの日記エッセイを3冊、同時並行で読んでいる。 まず最初のこれは、1996年に書かれたもの。 彼女はまだ30代で、最初の夫と離婚してはじめての一人暮らしをしている。携帯電話やネットはまだ普及しておらず、FAXや家の電話が大活躍している。 そんな頃のとても自由な一人暮らしの日記だ。 そして次に書かれたのがこれ。 彼女は40代になり、新しい人と再婚して(別居婚)、そしてうつ病になってしまった。その何年かの日記だ。闘病の日記とも言える。 読んでいてす

          どこを切り取ってもわたしである

          人生は山芋

          ここ数日、風が強い。 2月だけど春みたいに暖かくて、ぽかぽかしてて強風の日が続く。 なんだか、あれ、この暖かさってもう春になるのかな?いやいや、まだだよね2月だし、なんて思いながら強めの風をうけて歩いている。 最近は、うむ、元気ではない。 元気では、ないんだなー。 舌痛症でのんでいるお薬や、あれやこれや、なんだかんだのお薬で、ふぅ、元気ではない。 どっちかというとションボリ、いや、無になってるときが多いと思う。 家にいるときは、本も読まず、テレビもみず、スマホもみず、た

          人生は山芋

          眠気うなぎとの闘い

          2月も10日ですネ。 えっ、10日!? はやくない!!?? つい先日「東京の中学受験当日(2/1)だなー」なんて思っていて、ずっと応援してきた友人の息子君の志望校合格の報に歓喜し、3日には恵方巻きをもしゃもしゃ食べた(我が家では普通にカットしてどちらの方角も向かずにいただいています)と思ったら、もう2月がこんなに過ぎていた。 皆さん、うかうかしてるとすぐに桜咲きますよ。 (うかうかしててもいいと思います、寒いですし) そういえば、2月1日には劇団四季の「アナと雪の女

          眠気うなぎとの闘い

          ヘドロ色したはぐれメタルみたいな自分

          ちょっと気持ちの調子を崩してしまってからは、日々のルーティンってけっこう大事だな、と思っている。 不安定なものを安定させるには、やることを決めておいて、ともかく考えずに遂行すること。 決めて、やる。決めて、やる。 考えなくていい。 だし、漠然と茫漠と過ごさないことで思考がネガティブに流れることを防げる。よな気がする。 というのも、先日、仕事が休みでいつものルーティンを大幅に崩した生活を送ってしまったら、かなり状況が悪化したからだ。 べちゃべちゃのぐちゃぐちゃに崩れた。 う

          ヘドロ色したはぐれメタルみたいな自分

          3番目の席

          淋しい月曜日、つーさんの面会に行ってきた。 つーさんについては、こちらの辺りの記事をご参照ください↓ 年末年始を経て、久しぶりの面会。 わたしの舌痛症騒ぎがあって、ふた月くらい空いてしまったかもしれない。 フラフラと面会室に入ってきたつーさんはすこしヨボついた容貌になり、明らかに白髪が増えた。 足取りはなんだか、かなりおぼついていない。 アクリル板越しに「大丈夫?」と尋ねると、夜に飲んでいる安定剤の影響で日中はこうなのだ、だから心配しないでいい、と何度も首を振る。うなず

          3番目の席

          鳩サブレとみちのくの祈り

          某日 先週からの心の嵐がいっこうに止む気配なく、朝からしくしくと泣いてしまう。 夫のすすめで上品先生の所へ相談へ行き、ひとつ、お薬を飲むこととなる。 ちいさな、たった1粒のお薬である。 が、これが効果を発揮してくれ、翌朝からは朝の絶望感が、なりをひそめた。 調べるとなにやら新しめの薬のようで、副作用も少ないらしい。で、薬価は高い。 心に凪が訪れた、だが、そのかわりちょっとボーッとしてる。かなりかもしれん。かなりボーッとする。困る。あと集中力とやる気が減退。 ま、仕方がな

          鳩サブレとみちのくの祈り

          心に嵐のような風の吹くとき

          先週からなにやら心の調子がわるくて、自分でも「これどうしたらいいんだろう…」と思っている。 舌は痛くない(ゼロではないけど)。 大きな憂鬱ごともない(小さいのはあるけど)。 なのに、心の海が台風の時みたいに荒れていて、悲しい。 つらいなあ。 でも、そのうち元気になるよ、と思って嵐の過ぎ去るのを待っているしかないのだろか。 そのためにできることとか、なすべきことはしつつ、待つ。 わたしの場合は何もせずぼーっとしているよりも、予定を入れて動いている方が調子がいいから、日曜日など

          心に嵐のような風の吹くとき

          「源さんですよね?」

          月曜日は、淋しい日。 これポエムでもなんでもなくほんとに。 なんでかというとわたしは月曜は仕事がなくて(会社が月休なんです)、家族はみな学校や仕事へ出かけていってしまうんですね。 家でひとり掃除や洗濯をしたり、ってそんなの普段もやってるけど、いつもはできないところを掃除したり、大物の洗濯をしたり、台所を綺麗に洗ってみたり、で、やがてひまになり、ふと気になった美術館に出かけてみようかと思いたち、そして美術館というものはほとんどが月曜休みであることに愕然としたりしている。

          「源さんですよね?」