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【よんななアニメ・漫画会】「SDGs×アニメ・漫画を語る会」開催しました

こんにちは。

アニメ・漫画好きな公務員等が集まるコミュニティ「よんななアニメ・漫画会」にて、『SDGs×アニメ・漫画を語る会』を開催しました。

持続可能な開発目標(SDGs)とは,「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓って、持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標であり、17の目標が設定されています。そして、この理念と17の目標は、行政が取り組むべき課題とほぼ同一であると考えられます。

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☑︎ご参考 
SDGsを理解するための解説記事
https://miraimedia.asahi.com/sdgs-description/

SDGs17の目標の解説記事
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/17goals/

日頃から行政課題に接しており、且つアニメ・漫画好きな公務員ならば、観たり、読んだりすれば、SDGsの理念や17の目標を理解しやすくなるアニメ作品や漫画作品をご存知ではないかと思い、開催いたしました。

当日、参加者からご紹介いただいたアニメ・漫画を、SDGs目標とオススメポイントとともにご紹介させていただきます。

作品:ハローキティ

SDGs目標:16「平和と公正をすべての人に」

オススメポイント:ハローキティのグッズは、小さくて手頃なサイズで人にプレゼントできる。これは、小さな少しの幸せを他の人にプレゼントすることで、結果多くの人の幸せに繋がることとなり、SDGs目標16「平和と公正をすべての人に」を体現している。

作品:恋と嘘(漫画)、約束のネバーランド(漫画)

SDGs目標:10「人や国の不平等をなくそう」、目標16「平和と公正をすべての人に」、1「貧困をなくそう」、2「飢餓をゼロに」

オススメポイント:SDGsの掲げる理想的かつユートピア的な目標を考えるには、あえてディストピア的な状況から考えることが必要。
「恋と嘘」は、国家が結婚相手を決めてしまうところから、「約束のネバーランド」は、子どもがモンスターの食用として育てられているというところから、ディストピア的な世界観を描いており、人が自分の意志が尊重され、その人自身が公正に扱われる人権的な観点から目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標16「平和と公正をすべての人に」を考えさせられる。また、目標10、16を達成するためには、目標1、目標2の達成も不可欠。

作品:ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜(漫画)

SDGs目標:5「ジェンダー平等を実現しよう」、8「働きがいも経済成長も」

オススメポイント:元女性警官が描く、警察職場のリアルが描かれている。セリフの情報量が多く、警察職場のブラックさや警察職場における女性の働きづらさが登場人物同士の会話によりテンポ良く書かれており、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標8「働きがいも経済成長も」を考えさせられる。

作品:未来少年コナン(アニメ)

SDGs目標:10「人や国の不平等をなくそう」、7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

オススメポイント:ハイハーバーという自給自足的な暮らしをする人たちと、インダストリアという科学技術が発達した都市に住む人たちとの対立や太陽エネルギーシステムの話もでてくるため、目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」を考えさせられる。

作品:プラネテス(アニメ)

SDGs目標:12「つくる責任つかう責任」、1「貧困をなくそう」、16「平和と公正をすべての人に」

オススメポイント:宇宙開発が進み、宇宙空間のゴミ(スペースデブリ)が社会問題となっている世界において、宇宙ゴミを回収する仕事につく人々を描いたSFアニメ。宇宙ゴミを扱う点が、目標12「つくる責任つかう責任」を考えさせられるとともに、プラネテスの世界では、宇宙開発の恩恵が先進各国のものであり、貧困・テロの問題が残っていることから、目標1「貧困をなくそう」、目標16「平和と公正をすべての人に」も考えさせられる。

作品:フランダースの犬(アニメ)、宇宙戦艦ヤマト(アニメ)、天才バカボン(アニメ・漫画)

SDGs目標:1「貧困をなくそう」、2「飢餓をゼロに」、13「気候変動に具体的な対策を」、10「人や国の不平等をなくそう」

オススメポイント:フランダースの犬のラストのネロ少年が寒さと貧困で亡くなってしまうシーンは、目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」を考えさせられる。また、宇宙戦艦ヤマトにて、ガミラス帝国の侵略で地球環境は汚染はされたが、環境破壊という意味では、目標13「気候変動に具体的な対策を」を考えさせられる。そして、天才バカボンに出てくるバカボンのパパの名台詞「これでいいのだ」は、全ての人を認め、包摂する目標10「人や国の不平等をなくそう」に繋がる。

作品:アルテ(アニメ・漫画)

SDGs目標:5「ジェンダー平等を実現しよう」

オススメポイント:ルネサンス期のイタリアにて、女性の生き方も制約されていた時代に、女性の主人公アルテが、周囲からの逆境にも負けずに画家を目指すストーリー。初めは女性で画家を目指していることに対する偏見もある一方で、女性であることで仕事をもらえて羨ましいという羨望の声も聞いてアルテは悩むが、女性であるという特性を含めて自分の画家としての武器であり、自分自身の価値は自分で決めるという決意のもと、新たに画家として再スタートを切る様子が、目標5「ジェンダー平等」を考えさせられる。


以上、参加者の皆様が、様々な視点からアニメ・漫画作品をSDGsと結び付けられて、とても良き学びとなりました。

ご参加いただいた方から、SDGsと結びつかないアニメ・漫画はないという一言もいただき、本当にその通りだなと実感しております。

SDGsといった「正しいこと」については、アニメ・漫画といった「楽しさ」を通して、自らの実感として各々が感じることができれば、広がっていくのかなと思うので、こちらの会、また折を見て開催をさせていただこうかと考えております。

よろしくお願いいたします。

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