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文豪たちに愛された町で自分色のインクをつくる、という浪漫 | おふろcafe HIOTOMA 

2023年12月8日、湯河原に素敵な施設があらたにOPENしました。

湯河原チルアウトを合言葉に掲げる湯河原の宿泊施設「THE Ryokan Tokyo YUGAWARA」の中に生まれた完全予約制の日帰り温泉、おふろcafe HIOTOMA。
日帰り湯治とコンセプチュアルな体験をコンセプトに掲げ、ひとりひとりが自分の時間を贅沢にたのしめる施設として誕生しました。


芥川龍之介に、谷崎潤一郎。文豪たちが愛した町、湯河原で自分色をつくる体験を



芥川龍之介。谷崎潤一郎。小林秀雄。与謝野晶子。
山本有三。そして島崎藤村。
文学を愛する人ならば、きっと一度は耳にした事がある文豪たち。
数多くの文化人が、作品執筆のために好んで訪れたと言われている地が湯河原です。

「実はHITOMA、オリジナルインクを作る体験ができる温浴施設なんです」と紹介を受け「ところでなんですけど、のちさんサンプルのインクを作ってみませんか?」と相談をくださったのは、フリーランスに成り立ての頃からお世話になっている方。

文学の匂いがする場所でゆったりと温泉に浸かりながら、自分色のインクを作り、自宅へと連れて帰ることができる体験。

なんと浪漫があるのでしょう。というかアイディアが秀逸。
そこにいる自分の姿を思い描いたら、心が躍りました。

ちなみに現地で制作できるインクの色は900色以上。
ぜひ自分好みの色を調合してください。

物語のはじまりを彷彿とさせるサンプルの色を作りました

わたしが今回サンプルとして、HITOMAに置かせていただいているのは5色のインクと物語。

インクづくりは最初に、ちいさな物語を書きました。
そこに写真を合わせて、その写真から色を抽出し制作しています。


「どんな色を作ろうかなあ」となかなかアイディアが降りてこない時に、読んでもらったり、試筆してもらったり、何か種にしてもらえたら嬉しいです。

1色目: 星屑たちの落とし物

淡い夕焼け色。「星屑」で黄色をイメージするかもしれないのですが、世界中の優しいものって、きっと夜空で美しく輝く星達がくれたお裾分けなんじゃないかな、というイメージから。

2色目: 朝一番に聴いた雨音

目が覚めた時に聴こえる雨音。実際には目に止まらずとも、緑に優しく落ちる雨音を鮮やかに想像することができる。そんな頭の中に広がる清らかな場面をイメージしました。


3色目:散らばった夢の欠片

 瞬きしてしまえば消えてしまいそうな淡い夢。大人になればなるほどところかしこに散らばって、なくしたことさえ忘れてしまう。ふとした瞬間に思い出して、取り出して眺めてみる。すると心にぽっと光が灯ったような優しい気持ちになる。そんなイメージを色にしました。


4色目: 口笛と共に揺蕩う光

口笛を吹きたくなるタイミングって、上機嫌な時と心が不安な時らしいです。感情の振れ幅がとっても大きいのにとる行動は一緒だなんてちょっと面白いですね。感情の揺れを光に例えて。色は明るくもなく暗くもない、青をチョイスしました。


5色目: 嘘と愛のマーブル

嘘と愛は紙一重。綺麗な真実と優しい嘘、残酷な嘘と汚い現実。まざこぜになった、なんとも言い難い色を表現してみました。

実際の色はぜひ、HITOMAで体験してくれもらえたらしあわせです。

なんども作り直してもらったサンプルインク。いい色ができました。
5色並んだ姿が愛しい。はやく実物拝みたいです。


しばらく自分のクリエイティブと向き合えていない方も、ぜひこれを機にHITOMAにお越しください。ゆったりと贅沢な時間をたのしみましょう。



ちなみにおまけなのですが、ここ数年制作している「自分の最高の1日を考えるための専用ノート」とのプランもできました。温泉にどっぷりと浸かったあとに、自分ともどっぷり向き合える最高のプランだと思います(ノートは書いた後持ち帰り可能です)。
ぜひ気になる方は覗いてみてください。


それではどうぞ、新しい形の湯の旅を。



  • おふろcafé HITOMA 体験付入館

THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA





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