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かっこ悪くてごめんなさい。本当は、魂を込めた写真とことばに、触れてほしい。

「東京から始めたら良かったのかなあ」
そんな想いを、半年間で6都市旅しながらおこなった写真展を終えたときは、実は心の奥底でちくちくと育ててしまっていた。
世界一周から帰ってすぐ、運良くKDDIウェブコミュニケーションズさんにスポンサーとしてついていただいて、写真展ができる!となった時、わたしが真っ先に選んだのは「東京で写真展をすること」ではなくて「東京以外で写真展をすること」で。
だって東京にはすでにたくさんの情報があって。
たくさんの人が世界一周後写真展をやっていて。

だったらその中で何かするよりも、東京になかなかこれない、旅に触れる機会がそこまで多くない、もっと、その情報がなかなか届かないひとたちにどうしても、見て欲しかったから。

なんてそれはそれは厚かましい思いを抱いてはじまった旅することばと写真展「まるで呼吸をするように旅をしていた」は、正直やっぱりなかなか、「集客」の面で大変だった。って当時は思ってた。

今思うと、一体何を大変ぶっていたのだろう。無名で、ただ「世界を回ってきた」わたしのもとに、毎日100人近くのお客さんがやってきてくれたというのに。一体、何をそれ以上期待していたのだろう。

「ねえほら。面白いことやってるでしょう?もっと見て」
って、言いたかったんだろうか。何のために。誰のために。

写真展が終わったとき。
わたしはたくさんの仲間に助けられたことよりも、わざわざ会いにきてくれたお客さんたちに感謝するよりも。
真っ先に「最初に東京でやればよかったのかな」なんて、そんな事をずっと、想い続けてしまっていたのだ。
そんな自分に、すごく幻滅したし心底ショックを受けた。

そんなもやもやした思いと不安なまま、実はね、今開催しているおふろcafe utataneでの写真展も、開催してた。
こんな不安が作品の向こうに透けてしまったら、どうしよう。
そんなことをずっと考えながら。

でも今日、こんな投稿を、してくれた方がいて。

のちさんの写真展が、人を旅に連れ出すのはもちろんだけど、その活動を続けてくれることが既に、私たちに好きなことで生きる勇気を与えてくれる。

このことばになんだか、すごく、すごーく、救われた。

ふわっと、気持ちが溶けていった気がした。

どう見えるのか、
どう結果がでるのか、
何につながるのか、
誰がきてくれるのか。

そんな事をずーっと考えながら、不安になりながら、周りを気にしながら走っていたけれど。

大事なのは、そうじゃない。やめないことだったなあって。
憧れの先輩たちからそうやって、わたしにずっと背中で語ってくれていた。ずっと。

ああ、わたしかっこ悪いなあ。って。
改めて思いました。

「誰かのために、とか。何者かにならなければ、とか。そんなの考えるのは100年はやいよ。君は、まずは目の前のことに全力で楽しむ。君が楽しむことが、君の仕事。周りはそれを見て、元気が出て走れるんだから」

今日、昔居酒屋の亭主が、誰かのために何かしたいと語ったわたしに言い放った言葉が、ふわりと舞い降りてきた。

かっこつけたって背伸びしたって、意味ないね。

あのね、わたしの想いをぎゅっと詰め込んだ写真展、8月25日で終わります。「良ければみてね」なんて涼しい顔をしていたけれど、ものすごく魂と想いを込めた写真展なんです。

良ければ、なんてかっこつけててごめんなさい。
本当は絶対見て欲しいし、本当は絶対にきて欲しいんです。

触れてほしい。何か感じてほしい。
都内からは遠いかもだけど、足を運んでほしいんです。

7ヶ月世界を回った想いを、ぎゅっとぎゅっと、詰めています。
きっと旅に出たくなる。ううん。絶対に出たくなるから。

待ってます。

今日も、よい夢を。
素敵なブログをありがとうございました。

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